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Serenade   Op.21-19  
  Pierrot Lunaire III
セレナーデ  
     月に憑かれたピエロ 第3部

詩: ハルトレーベン (Otto Erich Hartleben,1864-1905) ドイツ
      La sérénade de Pierrot 原詩:ジロー Albert Giraud,Pierrot lunaire

曲: シェーンベルク,アルノルト (Arnold Schonberg,1874-1951) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


Mit groteskem Riesenbogen
Kratzt Pierrot auf seiner Bratsche,
Wie der Storch auf einem Beine,
Knipst er trüb ein Pizzicato.

Plötzlich naht Cassander - wütend
Ob des nächtgen Virtuosen -
Mit groteskem Riesenbogen
Kratzt Pierrot auf seiner Bratsche.

Von sich wirft er jetzt die Bratsche:
Mit der delikaten Linken
Faßt den Kahlkopf er am Kragen -
Träumend spielt er auf der Glatze
Mit groteskem Riesenbogen.

グロテスクなほど巨大な弓で
ピエロはヴィオラを擦っている
コウノトリのように一本足で
彼は悲しげにピチカートを弾く

突然カッサンドルが近づいてくる-腹を立てて
この真夜中の名演奏家に
グロテスクなほど巨大な弓で
ピエロはヴィオラを擦っている

すると今や彼はヴィオラを投げ捨てて
その器用な左手で
奴の禿頭をその襟元から引き寄せ
夢見心地でその禿頭を弾くのだ
グロテスクなほど巨大な弓で


曲集を纏めたページに全体のコメントを記載しています。
   Pierrot Lunaire III 月に憑かれたピエロ 第3部

( 2012.07.07 藤井宏行 )


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