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Estrene de la rose   Op.15-4  
  Sept Chansons de Clément Marot
バラの贈り物  
     クレマン・マロの7つのシャンソン

詩: マロ (Clement Marot,1496-1544) フランス
      Estrene de la rose

曲: エネスコ (Georges Enescu,1881-1955) ルーマニア   歌詞言語: フランス語


La belle Rose à Venus consacrée
L'oeil & le Sens de grand plaisir pourvoit;
Si vous diray Dame qui tant m'agrée
Raison pourquoy de rouges on en voit.
Ung jour Venus son Adonis suyvoit
Parmy Jardins pleins d'Espines & Branches,
Les Piedz tous nudz & les deux Bras sans manches,
Dont d'ung Rosier l'Espine luy mesfeit.
Or estoient lors toutes les Roses blanches,
Mais de son sang de vermeilles en feit.
De ceste Rose ay ja faict mon proffit
Vous estrenant,car plus qu'à aultre chose
Vostre Visage en doulceur tout confict
Semble à la fresche & vermeillete Rose.

美しきバラ 女神ヴィーナスへの捧げもの
目に 感覚に大いなる喜びを与えてくれる
あなたに告げてあげましょう 貴婦人よ 
どうしてバラが赤いのかの理由を
ある日 ヴィーナスは恋するアドニスを追って
茨や枝でいっぱいの庭園を抜けていったのです
足は裸足で 腕にはそでがなかったので
バラの木はとげで彼女を引っ掻きました
さて そのときまでバラはみな白かったのですが
彼女の血が赤いバラを生み出したのです
さて このバラを私は自分のために生かしましょう
あなたへの贈り物として なぜなら何にもまして
あなたのお顔はその甘いやさしさにおいて
赤いバラの爽やかさに似ているのですから


バラ(Rose)という言葉が繰り返し現れ、そのやさしい響きと共に心安らぐ子守歌のような曲です。中間部分の盛り上がりは力強く、愛する心の高まりを表しているかのよう。しかし最後はまた安らかに曲を閉じて行きます。

( 2012.06.16 藤井宏行 )


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