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Hymne II   D 660  
 
讃歌 II  
    

詩: ノヴァーリス (Novalis,1772-1801) ドイツ
    Geistliche Lieder 5 Wenn ich ihn nur habe

曲: シューベルト (Franz Peter Schubert,1797-1828) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


Wenn ich ihn nur habe,
Wenn er mein nur ist,
Wenn mein Herz bis hin zum Grabe
Seine Treue nie vergißt:
Weiß ich nichts von Leide,
Fühle nichts als Andacht,Lieb' und Freude.

Wenn ich ihn nur habe,
Laß ich alles gern,
Folg' an meinem Wanderstabe
Treu gesinnt nur meinem Herrn:
Lasse still die Andern
Breite,lichte,volle Straßen wandern.

Wenn ich ihn nur habe
Schlaf ich fröhlich ein.
Ewig wird zu süßer Labe
Seines Herzens Flut mir sein,
Die mit sanftem Zwingen
Alles wird erweichen und durchdringen.

Wenn ich ihn nur habe,
Hab' ich auch die Welt;
Selig wie ein Himmelsknabe
Der der Jungfrau Schleier hält.
Hingesenkt im Schauen
Kann mir vor dem Irdischen nicht grauen.

Wo ich ihn nur habe,
Ist mein Vaterland:
Und es fällt mir jede Gabe
Wie ein Erbteil in die Hand:
Längst vermißte Brüder
Find' ich nun in seinen Jüngern wieder.

もしもあのお方を持つことさえできたなら
もしもあのお方が私のものでありさえすれば
もしも私の心が墓へと入るまで
あのお方の誠を決して忘れないのなら
私は何も悩みを知らず
献身と愛と喜びの他 何も知らずにいるでしょう

もしもあのお方を持つことさえできたなら
私は喜んですべてを投げ出しましょう
そして自分の巡礼の杖を手に
ただ忠実にわが主のみのことを考え
静かに他人にさせておきましょう
広く 明るく 賑やかな通りを歩くことは

もしもあのお方を持つことさえできたなら
私は幸せに眠りにつき
永遠に甘い慰めへと
あのお方の心の流れはなって
それは穏やかな力で
すべてを柔らかくし 貫いて行くでしょう

もしもあのお方を持つことさえできたなら
私はまた世界をも持つことになるでしょう
天の童のように幸せに
若い乙女のヴェールを手にした童の
深く思いにふけり
私をこの世の何物も脅かすことはできないでしょう

もしもあのお方を持つことさえできたなら
そこが私の故郷となるのです
そしてあらゆる贈り物が私のものとなります
当然受け取るべきものであるかのように私の手に
ずっと見失っていた兄弟を
私は再びあのお方の弟子の中に見いだすでしょう


( 2012.06.01 藤井宏行 )


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