Aufträge Op.77-5 Lieder und Gesänge III |
ことづて 歌曲と歌 第3集 |
Nicht so schnelle,nicht so schnelle! Wart ein wenig,kleine Welle! Will dir einen Auftrag geben An die Liebste mein. Wirst du ihr vorüberschweben, Grüße sie mir fein! Sag,ich wäre mitgekommen, Auf dir selbst herabgeschwommen: Für den Gruß einen Kuß Kühn mir zu erbitten, Doch der Zeit Dringlichkeit Hätt' es nicht gelitten. Nich so eilig! halt! erlaube, Kleine,leichtbeschwingte Taube! Habe dir was aufzutragen An die Liebste mein! Sollst ihr tausend Grüße sagen, Hundert obendrein. Sag,ich wär' mit dir geflogen, Über Berg und Strom gezogen: Für den Gruß einen Kuß Kühn mir zu erbitten, Doch der Zeit Dringlichkeit Hätt' es nicht gelitten. Warte nicht,daß ich dich treibe, O du träge Mondesscheibe! Weißt's ja,was ich dir befohlen Für die Liebste mein: Durch das Fensterchen verstohlen Grüße sie mir fein! Sag,ich wär' auf dich gestiegen, Selber zu ihr hinzufliegen: Für den Gruß einen Kuß Kühn mir zu erbitten, Du seist schuld,Ungeduld hätt mich nicht gelitten. |
そんなに急ぐな そんなに急ぐな ちょっと待てよ 小さな波よ お前に言づてを頼みたいんだ ぼくの恋する人のところへの お前はあの人のところへと流れて行って あの人にぼくの挨拶を伝えてくれよ 言っておくれ ぼくも一緒に行きたかったと お前の上に乗って 自分で泳いで来たかったと 挨拶のお返しに くちづけをひとつ 思い切ってお願いしに来たかったと だけど時間が足りなくて それができなかったんだと そんなに急ぐな!止まれ!頼むよ 小さな 軽やかな羽の ハトよ! お前に伝えてもらいたいものがあるんだ ぼくの恋する人のところへの 彼女に千回の挨拶を言わなくちゃならないんだ 百回分をおまけに付けて 言っておくれ ぼくも一緒に飛んで行きたかったと 山や川を乗り越えて 挨拶のお返しに くちづけをひとつ 思い切ってお願いしに来たかったと だけど時間が足りなくて それができなかったんだと じっとしてるな ぼくはお前をせかしてるんだぞ お前 のろまな月よ 分かってるだろう ぼくがお前に頼んだことは ぼくの恋する人のために 窓からそっと忍びこみ あの人にぼくの挨拶を伝えてくれよ 言っておくれ ぼくもお前の上に乗って 自分でも飛んで来たかったと 挨拶のお返しに くちづけをひとつ 思い切ってお願いしに来たかったと お前が愚図なせいで がまんしきれず それができなかったんだと |
軽やかなせせらぎを現すようなピアノ伴奏がたいへん印象的な愛らしい恋の歌です。会えないのを使いたちのせいにしていますが、なかなかにお茶目な言い訳ということで憎めません。そんなところが愛されてか、男女ともにこの歌曲集の中では比較的良く取り上げる曲になっています。
( 2012.05.12 藤井宏行 )