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Quant j'ai ouy la tabourin   L 92  
  Trois Chansons de Charles d'Orléans
タンブランの音を私が聞くとき  
     シャルル・ド・オルレアンの3つのシャンソン

詩: オルレアン,シャルル・ド (Charles,Duc d'Orléans,1394-1465) フランス
      Quant j'ai ouy la tabourin

曲: ドビュッシー (Claude Achille Debussy,1862-1918) フランス   歌詞言語: フランス語


Quant j'ai ouy la tabourin
Sonner,pour s'en aller au may,

En mon lit n'en ay fait affray
Ne levé mon chief du coissin;
En disant: il est trop matin
Ung peu je me rendormiray:

Quant j' ay ouy le tabourin
Sonner pour s'en aller au may,

Jeunes gens partent leur butin;
De nonchaloir m'accointeray
A lui je m'abutineray
Trouvé l'ay plus prouchain voisin;

Quant j'ay ouy le tabourin
Sonner pour s'en aller au may
En mon lit n'en ay fait affray
Ne levé mon chief du coissin.

タンブランの音を私が聞くとき
その響きは五月へとわれらを誘っている

ベッドの中で私はじっとしてる
自分の頭を枕から上げもせずに
そしてこう言うのだ まだ朝も早い
もう少しまどろんでいよう

タンブランの音を私が聞くとき
その響きは五月へとわれらを誘っている

若者たちは恋の獲物を分けあっているが
無気力とだけ私は付き合うことにしよう
彼と私は獲物を分かち合うのだ
一番付き合いがいのある隣人を見つけたのだ

タンブランの音を私が聞くとき
その響きは五月へとわれらを誘っている
ベッドの中で私はじっとしてる
自分の頭を枕から上げもせずに


私にはとても共感できる内容の詩ですが皆様はいかがでしょう。オルレアン公にもこんな引き籠りっぽい感覚があったのを知ると、思わず親近感が湧いてきます。もっともぽかぽかと暖かいので、ただ単にもっと寝てたいだけのような気もしますが。
太鼓の響きを模した声の伴奏の上で、しっとりと歌われるこの歌詞を聴くとそんなことをふと思ったりもします。
他の2曲が1898年の作曲なのに対し、この曲だけその10年後の作曲。ですがあまりスタイルの違いのようなものは感じられず、3曲はよくまとまっています。

( 2012.05.05 藤井宏行 )


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