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Die Lotusblume   Op.25-7  
  Myrten
睡蓮の花  
     ミルテの花

詩: ハイネ (Heinrich Heine,1797-1856) ドイツ
    Buch der Lieder - Lyrisches Intermezzo(歌の本-抒情小曲集 1827) 10 Die Lotosblume ängstigt

曲: シューマン,ロベルト (Robert Alexander Schumann,1810-1856) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Die Lotosblume ängstigt
Sich vor der Sonne Pracht,
Und mit gesenktem Haupte
Erwartet sie träumend die Nacht.

Der Mond,der ist ihr Buhle,
Er weckt sie mit seinem Licht,
Und ihm entschleiert sie freundlich
Ihr frommes Blumengesicht.

Sie blüht und glüht und leuchtet,
Und starret stumm in die Höh;
Sie duftet und weinet und zittert
Vor Liebe und Liebesweh.

睡蓮の花は
太陽の輝きを怖れ
うなだれ夢みつつ
夜の訪れを待つ

月こそは想い人
そのほの明りに目覚め
嬉しげにヴェールを取り
淑やかな花の顔を見せる

花咲き 燃え 輝き
黙し空を見あげる
薫り 震え 泣く
愛のため その痛みのために


2002年に「蓮の花」として訳出したものですが、その後詩の内容から見て、蓮ではなく熱帯性の睡蓮の詩であることが判明したため改題、本文にも手を入れ、原詩を追加しました。欧米では蓮と睡蓮の区別が明確でなく、ドイツ語では両方”Lotus”と呼ばれるための誤りでした。

( 2008.06.29 甲斐貴也 )


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