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Non t’accostar all’urna   D 688  
  Vier Canzonen
この骨壷に近付いてはならぬ  
     4つのカンツォーネ

詩: ヴィットレッリ (Jacopo Vittorelli,1749-1835) イタリア
      

曲: シューベルト (Franz Peter Schubert,1797-1828) オーストリア   歌詞言語: イタリア語


Non t’accostar all’urna,
che l’ossa mie rinserra.
Questa pietosa terra
è sacra al mio dolor.

Ricuso il tuoi giacinti,
non voglio i pianti tuoi,
che giovan agli estinti
due lagrime,due fior?

Empia! dovevi allor
porgermi un fil d’aita,
quando traéa la vita
in grembo dei sospir.

Ah che d’inutil pianto
assordi la foresta?
Rispetta un’ombra mesta
e lasciala dormir.

この骨壷に近付いてはならぬ
わが遺灰を納めた壷に
この慈悲深き地は
わが苦悩の聖域なのだ

私はお前の嘆く姿を憎む
お前の捧ぐヒヤシンスも拒む
死者に役立つものが
たった二筋の涙や二本の花だというのか?

不実な女!不実な女!お前は
救いの糸を差し出していなければならなかったのだ
わが命がまだ在りし時に
苦悩と溜息の中に

その無益な涙で
森の平安を乱そうというのか?
この哀しい霊魂を敬って
そっと眠らせておいてくれ


シューベルトにももちろん、モーツアルトやベートーヴェンなどと同じように当時の音楽先進世界のイタリア語の詩につけた歌曲はあります。イタリアの作曲家が同じ詩につけた曲と色々聴き比べができたりしてなかなかに楽しいです。この第1曲についてはヴェルディが非常に濃厚な歌曲を書いております。しかしイタリアの歌詞は情念が深いですね。シューベルトのつけたどのドイツ語の歌詞もここまでドロドロしたものはないように思います。

( 2012.04.01 藤井宏行 )


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