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O wärst du mein!   Op.26-2 TrV 166  
  Zwei Lieder nach Nicolaus Lenau
おお 君がぼくのものだったら  
     レーナウの詩による2つの歌曲

詩: レーナウ (Nikolaus Lenau,1802-1850) オーストリア
    Gedichte: Viertes Buch - Liebesklänge  An *

曲: シュトラウス,リヒャルト (Richard Strauss,1864-1949) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


O wärst du mein,es wär’ ein schönres Leben
So aber ist’s Entsagen nur und Trauern,
Nur ein verlornes Grollen und Bedauern;
Ich kann es meinem Schicksal nicht vergeben.

Undank thut wohl und jedes Leid der Erde,
Ja! meine Freund’ in Särgen,Leich’ an Leiche,
Sind ein gelinder Gram,wenn ich’s vergleiche,
Dem Schmerz,daß ich dich nie besitzen werde.

おお 君がぼくのものだったら もっとすてきな人生だったろうに
けれど今はただあきらめと悲しみだけ
ただなくした憎しみと悔恨だけ
ぼくは自分の運命が許せないのだ

全くの無関心などまだましだ、あらゆるこの世の苦しみも
そうだ!ぼくの友達が棺の中に、一体また一体と納められることでさえも
まるで大したことはない悲しみだ、この痛みに比べれば
この痛みに ぼくが君を自分のものにできないという


レーナウの詩による歌曲、第2曲目はいかにもレーナウらしい内省的な詩に、シュトラウスもつぶやくような重いメロディをつけています。個人的には第1曲目のような繊細な曲の方が私は好きですが、全体的な完成度はこちらの方が上でしょうか。この第2曲目の方がコンサートなどでは良く取り上げられます。最後の部分の心の昂ぶりの表現が見事です。

( 2012.03.03 藤井宏行 )


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