O mistress mine Op.6-2 Three Shakespeare Songs,Op. 6 |
おい おれのカノジョ 3つのシェイクスピア歌曲 |
O mistress mine,where are you roaming? O stay and hear! your true-love's coming That can sing both high and low; Trip no further,pretty sweeting, Journey's end in lovers' meeting? Every wise man's son doth know. What is love? 'tis not hereafter; Present mirth hath present laughter; What's to come is still unsure: In delay there lies no plenty,? Then come kiss me,Sweet and twenty, Youth's a stuff will not endure. |
おい おれのカノジョ どこほっつき歩いてんだ? おい待て、聴け!あんたの恋人が来てんだから おれは高くも低くも歌えるぜ どこへも行くんじゃねえぞ、かわいいスィートハート 探し回ったって結局あ恋人のとこに戻るって 頭のイイ奴あ良く知ってんだからさ 恋って何だい? 先のことじゃねえよな 今ユカイにすりゃ今笑ってられる 先のことなどわかんねえんだから ぐずぐずしていちゃ何もできない だからキスしておくれ、甘く、何度も 若い時はただ一度、長くは続かないのさ |
クィルター初期の傑作のひとつ、シェイクスピアの戯曲の中から選んだ3篇の歌にメロディをつけたこの歌曲集、第2曲目も前の曲に引き続き「十二夜」の道化フェステが歌う歌です。この詩も多くのイギリスの作曲家に愛され、フィンジ、スタンフォード、ヴォーン=ウイリアムズ、サマヴェル、ウォーロックといった人たちがメロディをつけています。作曲家によって多様な解釈がされている詞ですが、クィルターの付けたメロディは素直に快活でユーモラスなもの。聴いていてほっとするような安心感があります。
( 2012.02.04 藤井宏行 )