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O mistress mine   Op.6-2  
  Three Shakespeare Songs,Op. 6
おい おれのカノジョ  
     3つのシェイクスピア歌曲

詩: シェイクスピア (William Shakespeare,1564-1616) イングランド
    Twelfth Night (十二夜) Act.2 Scene.3 O mistress mine

曲: クィルター (Roger Quilter,1877-1953) イギリス   歌詞言語: 英語


O mistress mine,where are you roaming?
O stay and hear! your true-love's coming
That can sing both high and low;
Trip no further,pretty sweeting,
Journey's end in lovers' meeting?
Every wise man's son doth know.

What is love? 'tis not hereafter;
Present mirth hath present laughter;
What's to come is still unsure:
In delay there lies no plenty,?
Then come kiss me,Sweet and twenty,
Youth's a stuff will not endure.

おい おれのカノジョ どこほっつき歩いてんだ?
おい待て、聴け!あんたの恋人が来てんだから
おれは高くも低くも歌えるぜ
どこへも行くんじゃねえぞ、かわいいスィートハート
探し回ったって結局あ恋人のとこに戻るって
頭のイイ奴あ良く知ってんだからさ

恋って何だい? 先のことじゃねえよな
今ユカイにすりゃ今笑ってられる
先のことなどわかんねえんだから
ぐずぐずしていちゃ何もできない
だからキスしておくれ、甘く、何度も
若い時はただ一度、長くは続かないのさ


クィルター初期の傑作のひとつ、シェイクスピアの戯曲の中から選んだ3篇の歌にメロディをつけたこの歌曲集、第2曲目も前の曲に引き続き「十二夜」の道化フェステが歌う歌です。この詩も多くのイギリスの作曲家に愛され、フィンジ、スタンフォード、ヴォーン=ウイリアムズ、サマヴェル、ウォーロックといった人たちがメロディをつけています。作曲家によって多様な解釈がされている詞ですが、クィルターの付けたメロディは素直に快活でユーモラスなもの。聴いていてほっとするような安心感があります。

( 2012.02.04 藤井宏行 )


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