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La procession   FWV. 88  
 
聖なる行列  
    

詩: ブリゾー (Julien Pélage Auguste Brizeux,1803-1858) フランス
      

曲: フランク (Cesar August Franck,1822-1890) ベルギー→フランス   歌詞言語: フランス語


Dieu s'avance à travers les champs!
Par les landes,les prés,les verts taillis de hêtres.
Il vient,suivi du peuple et porté par les prêtres:
Aux cantiques de l'homme,oiseaux,mêlez vos chants!
On s'arrête. La foule autour d'un chêne antique
S'incline,en adorant,sous l'ostensoir mystique:
Soleil! darde sur lui tes longs rayons couchants!
Aux cantiques de l'homme,oiseaux,mêlez vos chants!
Vous,fleurs,avec l'encens exhalez votre arôme!
Ô fête! tout reluit,tout prie et tout embaume!
Dieu s'avance à travers les champs.

主は進み行く 野原を抜けて
荒地を 牧場を 緑のブナの茂みを
主はやってくる 人々につき従われ 司祭たちに担がれて
人間の歌と 鳥たちよ 汝らの歌声を溶け合わせよ!
立ち止まると 群集は古いカシの木のまわりを囲み
うなだれる 憧れに満ちて 聖体顕示台の前で
太陽よ!射しかけよ その夕暮れの長い光を!
人間の歌と 鳥たちよ 汝らの歌声を溶け合わせよ!
汝ら 花たちよ 汝らの香気を香りたたせよ!
おお祝祭よ!すべてが輝き すべてが祈り すべてが香りたつ!
主は進み行く 野原を抜けて


フランク66歳、有名な交響曲を書いたのと同じ年の作品です。しみじみと落ち着いた雰囲気の中で、神に祈りを捧げる人々の姿が描き出されて行きます。鮮烈なインパクトはないですが、繰り返し聴くたびに良さがにじみ出てくる作品です。中間部の盛り上がりと、そして再び最初の穏やかな表情が戻ってくるあたりの表情の変化が特に魅力的。

( 2011.12.24 藤井宏行 )


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