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Agnus Dei    
 
神の子羊  
    

詩: 聖歌 (Hymn,-) 
      Agnus Dei

曲: ビゼー (Georges Bizet,1838-1875) フランス   歌詞言語: ラテン語


Agnus Dei,qui tollis peccata mundi
miserere,miserere nobis,
Agnus Dei,qui tollis peccata mundi
miserere,miserere,miserere nobis,
Agnus,Agnus Dei,qui tollis peccata mundi
Agnus,Agnus Dei,qui tollis peccata mundi
dona nobis pacem,
Agnus Dei,dona pacem Agnus Dei,dona nobis pacem,

Dona nobis,dona pacem.

神の子羊 この世の罪を消し去るお方よ
あわれみ給え あわれみ給え われらを
神の子羊 この世の罪を消し去るお方よ
あわれみ給え あわれみ給え あわれみ給え われらを
子羊よ 神の子羊 この世の罪を消し去るお方よ
子羊よ 神の子羊 この世の罪を消し去るお方よ
われらに平安を与えたまえ
神の子羊よ 平安を与えたまえ 神の子羊よ われらに平安を与えたまえ

われらに与えたまえ 与えたまえ 平安を



ビゼーの劇音楽「アルルの女」より間奏曲、劇音楽ではアルトサックスのソロの響きが印象的ですが、のちにミサ曲の最後に歌われるAgnus Dei(神の子羊)の詩がつけられて歌曲としても歌われるようになりました。これもクリスマス音楽の定番となった感がありますね。解説するまでもないかとは思いますが、神の子羊とは人間の罪を許すために自ら生贄となられたイエス・キリストのこと。数限りないミサ曲やレクイエム(死者のためのミサ曲)の中で美しいメロディと共にこの詩は歌われてきました。このビゼーのものも、あとから詩をはめたとはとても思えないほど印象深いもの。最後の切々たる盛り上がりは見事です。クリスマスの定番ということもあるのでしょうか、カルーソーのようなイタリアの大テナーから、新進のボーイソプラノに至るまで、古今東西のいろんな歌手によって歌われてきました。

( 2011.12.18 藤井宏行 )


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