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Bengawan Solo    
 
ブンガワン・ソロ  
    

詩: マルトハルトノ (Gesang Martohartono,1917-2010) インドネシア
      

曲: マルトハルトノ (Gesang Martohartono,1917-2010) インドネシア   歌詞言語: インドネシア語


詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください
ソロの川よ
その物語は
どんなときでも
人の心をひきつける

乾季には
おまえの水は少ないが
雨季になれば その水は
はるか遠くまであふれ出す

その源はソロの地で湧き出す
幾千の山に囲まれたところに
そして水は遠く流れていき
最後は海に至る

船は
その物語の中
商人たちを乗せ
船は上ってゆく

(著作権のため歌詞は大意です)


インドネシアの歌としては恐らく日本で最も良く知られた曲でしょう。
かの地の大衆音楽・クロンチョンのシンガーソングライター、グサン・マルトハルトノ(1917-2010)が
1940年に作詞作曲した曲なのだそうですが、太平洋戦争中にジャワやスマトラに入った日本兵たちの間でも非常に愛された曲のだったと言います。そして戦後すぐの1948年、先日亡くなった歌手の松田トシ(敏江)が自ら日本語の詞をつけて歌ったものが大ヒットし、うたごえ喫茶などで広く歌われてよく知られるようになりました。日本語の訳詞も彼女の他、緒園凉子、津川主一といった外国曲の訳詞の常連の人や西沢爽、青木爽のような歌謡曲の作詞家など、たいへんたくさんの人が手掛けていて百家争鳴状態です。私がなじんでいたのはこの松田訳と津川訳、いずれも著作権の関係でここには掲載できませんがこれらを含め、たいへんたくさんある日本語の歌詞、図書館などで調べて見比べて頂くと良いのではないかと思います。
インドネシア語の原詩の方も、作者が昨年亡くなったばかりということでこれも掲載は差し控えますが、日本語詞でもっぱら歌われる外国曲の常で、もとの歌詞の内容がほとんど知られていないかと思いますので、私のできる範囲での直訳での大意を(インドネシア語はちゃんと訳す能力がありませんので否応なく大意になります)掲載させて頂きました。
原語の原詞も、そうはいいつつもNET上にあふれておりますのでちょっと探せばすぐ見つかります。
これは著作権違反とか野暮なことを言うのではなく、それだけ広く愛されて民謡のようになった歌なのだと暖かい目で見てあげて欲しいのですが、音楽を作る喜びを知る人には分かってもらえても、音楽を商売道具に考えている人たちにはなかなか納得して貰えないのかも知れません。とても残念なことではあります。

( 2011.12.09 藤井宏行 )


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