Ständchen D 889 |
セレナード(きけきけひばり) |
Horch,horch,die Lerch' im Ätherblau! Und Phöbus,neu erweckt, Tränkt seine Rosse mit dem Tau, Der Blumenkelche deckt. Der Ringelblume Knospe schleußt Die goldnen Äuglein auf; Mit allem,was da reizend ist, Da süße Maid,steh auf! Wenn schon die liebe ganze Nacht Der Sterne lichtes Heer Hoch über dir im Wechsel wacht, So hoffen sie noch mehr, Daß auch dein Augenstern sie grüßt. Erwach! Sie warten drauf, Weil du doch gar so reizend bist; Du süße Maid,steh auf! Und wenn dich alles das nicht weckt, So werde durch den Ton Der Minne zärtlich aufgeneckt! O dann erwachst du schon! Wie oft sie dich ans Fenster trieb, Das weiß sie,drum steh auf, Und habe deinen Sänger lieb, Da süße Maid,steh auf! |
お聞き お聞きよ 青空の中のヒバリを フェブスが目を覚まして 彼の馬に露を飲ませているんだ 花の萼が包んでいる露を マリーゴールドのつぼみは開けている その金色の瞳を みんなと一緒に この魅力的なものたち皆と 可愛い少女よ 起きておくれよ! 愛らしい夜のあいだじゅう 星たちが明るく輝いて 君の上高くで交代に寝ずの番をしているときには 星たちは一層望んでいるんだ 君の瞳にあいさつできないかなあって 目覚めてよ! 星たちが上で待ってる 君がとてもチャーミングなものだから 可愛い少女よ 起きておくれよ! そしてもし誰も君を目覚めさせられないのなら それならこの調べで 愛の調べでやさしく揺り起してあげよう! おお そしたら君はすぐに目覚めるだろう! どれだけこの歌が君を窓辺へ誘ったことだろう 歌は知ってるよ だから起きておくれよ そしてこの歌い手を愛しておくれ 可愛い少女よ 起きておくれよ! |
もともとはシェイクスピアの戯曲「シンベリン」の第3幕にある挿入歌をシュレーゲルが独訳したものにつけた1番しかない歌でしたが、のちにヨハン・アントン・フリードリヒ・ライルという人の作った2・3番を加えても歌われるようになりました。セレナーデというには少々元気が良すぎる感もありますが、朝に恋人の目覚めを誘う歌ですからこれでも良いでしょうか。
( 2011.11.27 藤井宏行 )