Chudnyj sad |
素晴らしき庭園 |
Chudnyj sad,temnyj park, poeticheskij zamok,dostojnyj korolej, volshebnyj raj zemnoj; gde allei,smeniv tropinki, v aromatnye chashchi vedut, k trostnikam,polnym gnezd. O,kak schastlivy vy s vashej vlastitel’nitsej, zhenshchinoj dobroj dushi, kotoroj slavnyj gerb izobrazhen na strogom frontone dvortsa. |
素晴らしき庭園、暗き庭よ 詩情あふれる城よ 王たちにふさわしい この地上にある魔法の楽園 その歩道は その小道は 香り立つ茂みまで続いている 葦の中には たくさんの鳥の巣が おお 何と幸せなのだ お前は あの女主人のもとで あの心優しき婦人の その輝かしき紋章が 厳かな城の壁に飾られているのだ |
1885年に書かれた最後の歌曲。ベルギー滞在時のものなのだそうで、詩もかの地の詩人の詩を作曲者自らが訳したものにつけています。ボロディンらしからぬフランス歌曲の朗唱による歌曲はなんとも不思議な味わいです。詩があまりぱっとしないこともあって損しているところもありますが、聴き込むごとに良さがわかって参ります。
( 2011.11.13 藤井宏行 )