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Ei monihar amay    
 
この宝石の首飾りは  
    

詩: タゴール (Rabindranath Tagore,1861-1941) インド
    Gitabitan(歌詩集)  

曲: タゴール (Rabindranath Tagore,1861-1941) インド   歌詞言語: ベンガル語


Ei monihar amay nahi shaje
Ei monihar amay nahi shaje
Ere porte gele lage
Ere chhirte gele baje
Ei monihar amay nahi shaje

Konto je rudh kore
Shur to nahi shore
Konto je rudh kore
Shur to nahi shore
Oi dike je mon pore roy
Mon lage na kaje
Ei monihar amay nahi shaje

Taito boshe achhi
E har tomay porai jodi
Tobei ami bachi
Taito boshe achhi
Phoolo malar dore
Boria lou more
Phoolo malar dore
Boria lou more
Tomar kachhe
Dekhai mukh
Moni malar laje
Ei monihar amay nahi shaje

この宝石の首飾りは私にはふさわしくないのです
この宝石の首飾りは私にはふさわしくないのです
これを身につけると痛いですし
とでも具合が良くないのです
この宝石の首飾りは私にはふさわしくないのです

それは首を締めつけて
歌を歌えなくしてしまいます
それは首を締めつけて
歌を歌えなくしてしまいます
それが気になって
頭も働かなくなってしまいます
この宝石の首飾りは私にはふさわしくないのです

だから私は致しましょう
これをあなたにかけるならば
私は生き返ることができるのです
だから私は致しましょう
この花の首飾りを
私と思って受け取ってください
この花の首飾りを
私と思って受け取ってください
あなたのそばにいると
お顔を見ることもできないのです 
この宝石の首飾りが恥ずかしくて
この宝石の首飾りは私にはふさわしくないのです


インドの大詩人として日本でもよく知られているラビンドラナート・タゴールは、詩の業績だけでなく、広く文学一般から絵画、哲学、教育の分野まで幅広い業績を残しました。そして音楽の分野でも、数千曲を超える歌を書き、それらは「タゴールソング」としてインドでは現代に至るも歌い継がれているのですが、言葉の壁が邪魔しているのでしょうか、日本では彼の書いた歌は存在すら知られていないというのが実情でしょうか。12巻からなるタゴール著作集が日本でも出版はされているのですが、そこには彼の書いた歌二千曲
あまりが収録されているという歌集「ギトビタン」は収録されておりませんし、彼の書いた歌を耳にする機会というのは極めて少ないというのが実情です。
そんな中、タゴールの歌の孫弟子にあたる日本人で、国内でこのタゴールの歌の紹介に努めておられる神戸朋子さんの著書「タゴールの歌〜自然と人生をみつめなおす歌詩60選」(段々社)というのを先日たまたま手にすることができ、その60篇の歌詩と、付録CDで彼女自身が歌っている5曲を聴いて、なかなかに感じ入るところもありましたので(この歌を聴いた我が家の小学生の娘が「いやされる音楽だね」と生意気にも感想を申しておりました)、タゴール生誕150周年であることもありますし、そこから1曲ご紹介をしたいと思います。
このCDでも第1曲を飾っているこの歌、神戸さんの解説によりますと「1913年にアジアで初めてノーベル文学賞を受賞したとき、祝辞を受けたタゴールはこの歌をうたった。“宝石の首飾り”とはノーベル賞のことを指している」とあります。
実のところは会ったことがないので分からないのですが、タゴールという人のシャイで誠実な人柄が表れているような詩と、そして音楽です。わが娘ではないですが私もたいへん癒されました。
とは言いながら、この歌詞、ベンガル語で書かれておりますので、まず原詩を探すのがおおごと、そして翻訳もたいへん難儀を極めました。「ギトビタン」の原典はネットで見つけたのですが、ご存じの通りインドの言葉は独自の言葉ですので、2000曲を超える中からこの曲を見つけ出すのがまず最初の難関、そして翻訳しようにも(Google翻訳はわりと最近ベンガル語に対応してくれましたので大いに助かりましたが)まずベンガル語の表記法から調べないとなりません。どうしても分からないところは神戸さんの訳をお借りすることで何とか対訳らしきものを仕上げることができました。
YoutubeでこのEi monihar amayを検索して頂くと(ベンガル文字のアルファベット表記なので若干ブレがあります)、色々なスタイルに編曲されたたくさんの数のこの歌が収録されているのを耳にすることができます。ぜひ私のようにその歌で癒されてみてください。そしてできればタゴールの歌を日本に紹介することに尽力された神戸さんの歌も聴いて頂ければ幸いです。

他の曲も能力があれば訳してご紹介したいのですが、私の限界を超えておりますので、ぜひ神戸さんの本をお手に取ってご覧ください。音楽の方はNet上で色々聴けます。さすが現代にも歌い継がれる大歌曲作家と言えましょう。

( 2011.11.04 藤井宏行 )


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