Farvel Op.59-5 Elegiske Digte af John Paulsen |
お別れ ヨン・パウルセンの悲しい詩 |
En svane strög mod syd... Hvad glansfuldt punkt mod himlen i höstens kvæld! Med den flöj drömmevrimlen... “Elskte,farvel! Elskte,farvel!” Så ren som sne på fjeld, du sjæl med vinger hvide! I höstens kvæld nu visne löv blot glide... “Elskte,farvel! Elskte,farvel!” |
一羽の白鳥が南へと飛んでゆく 輝くひとつの点となって この秋の夕暮れの空を! 白鳥と共に 夢もまた飛び去る 「愛しい人よ さようなら!愛しい人よ さようなら!」 山の上の雪のように純粋に 翼を持つお前の魂は真っ白だ この秋の夕暮れに 今 枯れ葉たちはただ散るのみ 「愛しい人よ さようなら!愛しい人よ さようなら!」 |
ため息が出るような美しい前奏に導かれて、抱きしめてしまいたくなる可愛らしいメロディの歌が去りゆく白鳥や木の葉と共に、別れ行く愛にさよならを告げています。この歌曲集6曲の中でも、私は詩も音楽も白眉なのではないかと思いますが、なぜか取り上げられることが多くないのが非常に惜しい佳曲です。
( 2011.11.04 藤井宏行 )