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La Nuit    
  Douze rondels
夜  
     12のロンデル

詩: テオドール・ド・バンヴィル (Théodore Faullain de Banville,1823-1891) フランス
    Les Exilés - Rondels 2 La Nuit

曲: アーン,レイナルド (Reynald Hahn,1875-1947) フランス   歌詞言語: フランス語


Nous bénissons la douce Nuit,
Dont le frais baiser nous délivre.
Sous son aile on se sent vivre.
Sans inquiétude et sans bruit.

Le souci dévorant s'enfuit,
Le parfum de l'air nous enivre;
Nous bénissons la douce nuit,
Dont le frais baiser nous délivre.

Pâle songeur qu'un Dieu poursuit,
Repose-toi,ferme ton livre.
Dans les cieux blancs comme du givre.
Un flot d'astres frissonne et luit,
Nous bénissons la douce Nuit.

私たちは祝福します この穏やかな夜を
そのさわやかなくちづけは私たちを解き放ちます
そのヴェールの下で 人は生を感じるのです
悩みもなく そして喧騒もなく

すべてを呑み込むような不安は消え去り
大気の香りに私たちは酔いしれるのです
私たちは祝福します この穏やかな夜を
そのさわやかなくちづけは私たちを解き放ちます

神様に追われた蒼ざめた夢見る人よ
あなたもお休みなさい 本を閉じて
霜のように白い空の下で
星たちの洪水が震え 輝いているのです
私たちは祝福します この穏やかな夜を


ショーソンのデュエット曲(Op.11)にも同じ詩につけた曲があります。ここでアーンはこの曲集の第1曲「朝」(詩も同じバンヴィル)と対比させるためでしょう、第1曲とこの曲をコーラスで歌わせています。メロディの静謐な雰囲気はショーソンのものそっくり。この詩であれば誰でも同じような音楽をイメージするのでしょうか。興味深く聴けます。

( 2011.10.13 藤井宏行 )


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