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Des Tages laute Stimmen schweigen   S.337  
 
昼間の騒がしき声は沈黙し  
    

詩: ザール (Ferdinand von Saar,1833-1906) オーストリア
      

曲: リスト (Franz Liszt,1811-1886) ハンガリー   歌詞言語: ドイツ語


Des Tages laute Stimmen schweigen,
Und dunkeln will es allgemach,
Ein letztes Schimmern in den Zweigen,
Dann zieht auch dies der Sonne nach.

Noch leuchten ihre Purpurgluten
Um jene Höhen,kahl und fern,
Doch in des Äthers klaren Fluten
Erzittert schon ein blasser Stern.

Ihr müden Seelen rings im Kreise,
So ist euch wieder Ruh gebracht;
Aufatmen hör ich euch noch leise,
Dann küßt euch still und mild die Nacht.

昼間の騒がしき声は沈黙し
次第に暗くなろうとしている
枝に残る最後の輝き
それもすぐに太陽のあとを追うだろう

まだその太陽の紫色の輝きも
あの高い、遠くの岩山のところに
だが空の澄み切った大海の中には
もう青ざめた星がひとつ 震えている

お前たち この世の疲れた魂よ
こうしてまたお前たちにも休息がもたらされる
お前たちの吐息がまだかすかに私には聞こえる
やがてお前に静かにやさしくくちづけするのだ 夜が


リスト晩年の渋い作品 1880年の作曲です。夕暮れから夜にかけての大自然の美しい情景と、心地よい安らぎが静かに紡ぎ出されていきます。

( 2011.07.16 藤井宏行 )


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