Melodi Fem dikter |
メロディー 5つの詩 |
Bara du går över markerna, lever var källa, sjunger var tuva ditt namn. Skyarna brinna och parkerna susa och fälla lövet som guld i din famn. Och vid de skummiga stränderna hör jag din stämmas vaggande vågsorl till tröst Räck mig de älskade händerna. Mörkret skall skrämmas. Kvalet skall släppa mitt bröst. Bara du går över ängarna, bara jag ser dig vandra i fjärran förbi, darra de eviga strängarna. Säg mig vem ger dig makten som blir melodi? |
お前が野原の上を行くだけで 蘇るのだ すべての泉が 歌うのだ あらゆる茂みが お前の名を 雲は燃え立ち 庭は ささやき 舞い散るのだ 木の葉は黄金のように お前の腕の中へと そして 泡立つ岸辺で 私は聞く お前のやさしく 揺れる波のつぶやきの慰めを 私に差し伸べておくれ お前の愛しい手を 暗闇は怯えて逃げ去る 苦しみから解き放たれよう 私の胸は お前が牧場の上を行くだけで ただ私はお前を見るだけで 遠くを行き過ぎるところを 震えるのだ 永遠の弦が 教えてくれ 誰がお前に与えたのだ メロディーになる力を? |
ラングストレームだけでなく、ステンハンマルやペッタションーベリエルといったスウェーデンの大物作曲家が曲を付けている人気の詩です。ただこの中ではラングストレームのものが一番有名でしょうか?
以前私は彼の歌曲を「北欧のドビュッシー」と名づけましたが、その雰囲気が色濃く出ていて、北欧の歌曲としては少々異色なところがたいへん印象に残ります。
ピアノ伴奏の触れると壊れそうな繊細な響き、幻想的で不思議なメロディライン、そして詩は恋する人にだけ見える、恋人の不思議な力を歌っています。
快速なスピードでオペラアリアのように流麗な歌にしてしまうこともままある中、ゆったりとしたテンポで彼のこの繊細な響きを見事に表現してくれたフォン・オッター(DG「夜の翼〜スウェーデン歌曲集」)のラングストレーム解釈を私は強く支持します。
( 2004.06.10 藤井宏行 )