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Nhapôpé   W406  
  Modinhas e Canções
ナポーペ  
     モジーニャとカンソンエス 第1集

詩: 不詳 (Unknown,-) 
      

曲: ヴィラ=ロボス (Heitor Villa-Lobos,1887-1959) ブラジル   歌詞言語: ポルトガル語


Ouvi contar certa noite
  num terreiro
quando a lua em farinheiro
  penerava pelo chão
Que Nhapôpé quando
  senta a aza ferida
vae buscar résto de vida
  no calor de um coração
Você é Nhapôpé sou teu
  amande de mim tem fé!

私は聞いた とある晩に
  教会で
明るい月が
  床を照らすとき
ナポーペが
  羽が傷付いて
自らの命を休める場所を探すという
  心の暖かさの中に
お前はナポーペなのだ 私はお前の
  恋人 私に誠を尽くしておくれ!


これは民謡ではなく、古いポピュラーソングがもとのようです。激しく揺れ動くピアノ伴奏と情熱的な歌のメロディは確かに技巧を感じさせ、民謡の素朴さはありません。歌詞を見るとラブソングのようですが、ブラジルのカルチャーが分からないと何を言っているのだかさっぱり分からないというのが正直なところ。一応調べまして、このナポーペ(日本語で通常どう表記されているのかまでは調べ切れませんでしたので違っているかも知れません)は、アマゾンのインディオたちに信じられている伝説の鳥で、彼ら部族が狩りたいといつも思っている珍しいものなのだそうです。そしてもし鳥に傷を付けると、その鳥はつがいのところへと逃げ去り、二度と姿を現すことはないというのがこの歌のベースになっているところのようです。

( 2011.06.26 藤井宏行 )


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