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Canção do marinheiro   W406  
  Modinhas e Canções
船乗りの歌  
     モジーニャとカンソンエス 第1集

詩: ヴィセンテ (Gil Vicente,c1470-c1536) ポルトガル
      

曲: ヴィラ=ロボス (Heitor Villa-Lobos,1887-1959) ブラジル   歌詞言語: ポルトガル語


Hunha moça namorada dizia
hum cantar damôr e diss'ella
Nostro senhor,oj'eu fosse aventurada e
que visse o meu amigo
como eu este cantar digo,Ah!
Tres moças cantavam d'amôr
mui fremosinhas pastoras
mui coytadas dos amôres
e diss'endunha m'ha senhor:
Dizede,amigas,comigo
o cantar do meu amigo Ah!

恋する娘が言った
恋の歌を歌った そして言うには
「私たちの主よ、お願いですから今日こそ
 私の恋人に会わせてください
 こうして歌っているように ああ!」
三人の娘が恋の歌を歌った
震えながら歌う羊飼いの娘たちだ
恋に病んで
そのうちの一人が言う
「歌いましょう お友達 あたしと一緒に
おお歌いましょ あたしたちの恋人のことを ああ!」


ヴィラ=ロボスはこの「モジーニャとカンソンエス」という歌曲集を2つ書いています。第1集は1933から1943年にかけて。もう1集の方は1943年。いずれもブラジルの民衆に愛唱された民謡やポピュラーソングの編曲のような非常に耳にやさしい曲ばかりで、聴いていても楽しくなります。もっとも歌詞の方はスラングのような言葉がたくさん織り込まれていて訳すのはとても難しいのではありますが。
第1曲目は息の長いメロディで歌い込む船乗りの歌。ほの暗い熱気が印象的です。作者とされるジル・ヴィセンテGil Vicente(1470?-1539?)はポルトガルの劇作家ですが、恐らく何かの劇のワンシーンがこの歌の素材となっているだけで、この歌詞自体は歌い継がれている民衆のオリジナルなのではないかと思われます。

( 2011.06.26 藤井宏行 )


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