Jugendglück S.323 |
若き日の幸せ |
O süßer Zauber im Jugendmut, du goldner Becher voll Lebensglut! Kein Schmuck so köstlich,so zauberreich, kein Glück auf Erden,das deinem gleich! Wo Jugend und Freude im Herzensverein, soll glückliche Liebe die Königin sein. Die Blüten lockt alle der Lenz hervor, die Lerche steigt jubelnd zum Licht empor. O Sonne der Liebe im Frühlingsschein, mich laß deine Blume,die Lerche sein. |
おお甘き魔法よ 若い力の 命の輝きで一杯の黄金の杯よ! どんな宝石もこれほどの価値はない これほど奇跡的ではない どんなこの世の幸せも お前とは比べ物にならぬ! 若さと歓喜が心の中で結びつけられるところ 幸せあふれる愛が女王となろう 花たちはみな咲き出でる 春に誘われて ヒバリも陽気に昇ってゆく 光の方へと向かって おお愛の太陽よ この春の輝きの中の 私もお前の花に お前のヒバリにしておくれ |
この詩からも予想されますように雰囲気はモロにシューマン風の幸福感あふれる春の歌ですが、こういう曲がリストにあるというのもとても嬉しくなります。ピアノ伴奏が描写するヒバリの鳴き声がお茶目で思わずほほ笑んでしまいますが、快活で屈託ない音楽には圧倒されます。めったに取り上げられることのない歌ですが、機会がありましたら聴いてみてください。
( 2011.06.25 藤井宏行 )