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親船小船    
  日本の笛
 
    

詩: 北原白秋 (Kitahara Hakusyuu,1885-1942) 日本
    日本の笛 (1922)  親船小船

曲: 平井康三郎 (Hirai Kozaburo,1910-2002) 日本   歌詞言語: 日本語


沖の大船(たいせん)
ありゃ、親船よ、
見やれ、ゆさりとも
帆は揺れぬ

おいら 小伝馬
まだ親がかり
いろのろの字の
櫓も持たぬ



「ハア ドッコイショ」なんて掛け声を思わずいれてしまいたくなるとことん民謡調の楽しい歌です。船乗りたちが櫓をこぎながら陽気に歌っているイメージが良くでているでしょうか。遠い沖に見える大きな船にくらべて、自分の乗っている子伝馬船はなんとちっぽけなことか。波に激しく揺れて振り回されています。
「いろのろの字」というのは面白い言い回しです。子供だからまだ色事も知らないといったところでしょう。これも三崎を舞台とした歌です。

( 2011.05.14 藤井宏行 )


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