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Mädchenlied   Op.6-3  
  8 Lieder
乙女の歌  
     8つの歌

詩: レーマー (Paul Remer,1867-1943) ドイツ
      

曲: シェーンベルク,アルノルト (Arnold Schonberg,1874-1951) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


Ach,wenn es nun die Mutter wüßt,
Wie du so wild mich hast geküßt,
Sie würde beten ohne Ende,
Daß Gott der Herr das Unglück wende.

Und wenn das mein Herr Bruder wüßt,
Wie du so wild mich hast geküßt,
Er eilte wohl mit Windesschnelle
Und schlüge dich tot auf der Stelle.

Doch wenn es meine Schwester wüßt,
Wie du so wild mich hast geküßt,
Auch ihr Herz würde in Sehnsucht schlagen
Und Glück und Sünde gerne tragen.

ああ、もしも母さんが知ったなら
どれほど激しくあたしにあの人がキスしたのかを
母さんは永遠に祈り続けるでしょう
主なる神様にこの不幸を変えてくださるようにと

そしてもしも兄さんが知ったなら
どれほど激しくあたしにあの人がキスしたのかを
兄さんは風のような速さで飛んできて
その場であたしを死ぬほどぶつでしょう

だけどもしも妹が知ったなら
どれほど激しくあたしにあの人がキスしたのかを
あの子のハートは憧れに高鳴って
幸福と罪とを喜んで背負おうとするでしょう


シュトラウスの歌曲の詩人としても名前の見えるパウル・レーマーの、これも何とも世紀末を感じさせる詩です。初めの2節のお母さんとお兄さんが出てくる部分は激しく叩きつけるピアノに乗せて不安感・焦燥感にあふれた歌ですが、最後の妹の出てくる節は一転してテンポも落ちて音楽も静まり、この何とも言い難い背徳感を表現します。けっして内容に共感はしませんが面白い歌です。

( 2011.05.13 藤井宏行 )


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