TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


Mein Herz ist schwer   Op.25-15  
  Myrten
わが心は重い  
     ミルテの花

詩: ケルナー,カール (Karl Julius Körner,1793-1873) ドイツ
      My soul is dark 原詩: Lord Byron バイロン,Hebrew Melodies,No.09

曲: シューマン,ロベルト (Robert Alexander Schumann,1810-1856) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Mein Herz ist schwer! Auf! Von der Wand
Die Laute,nur sie allein mag ich noch hören,
Entlocke mit geschickter Hand
Ihr Töne,die das Herz betören.
Kann noch mein Herz ein Hoffen nähren,
Es zaubern diese Töne her,
Und birgt mein trocknes Auge Zähren,
Sie fliessen,und mich brennt’s nicht mehr!

Nur tief sei,wild der Töne Fluss,
Und von der Freude weggekehret!
Ja,Sänger,dass ich weinen muss,
Sonst wird das schwere Herz verzehret!
Denn sieh! vom Kummer ward’s genähret,
Mit stummen Wachen trug es lang,
Und jetzt vom Äussersten belehret,
Da brech es,oder heil im Sang.

わが心は重い!さあ!壁より
リュートを、その響きだけを私はなおも聞きたいのだ
かき鳴らせ 慣れた手で
その音は、心に響いてくる
なおも私の心が希望をはぐくむことができるのであれば
それはこの響きを魔法のごとく引き出し
そして私の涸れた眼に涙をもたらしてくれるのなら
涙よ流れよ そして私に炎は燃え上がることはもうないのだ

ただ深く、激しくあれ音の流れよ
そして喜びには背を向けるのだ!
そうだ、歌い手たちよ、私は泣かねばならぬ
さもなくばこの重い心は燃え尽きてしまう!
なぜなら見るがいい!悲しみからこの心は育てられてきた
黙って見守られ じっと耐えてきて
そして今、最悪の状況を学んだのだから
破れてしまうか、それとも歌によって癒されるかだ


バイロンの詩集「ヘブライのメロディ」より。聖書に題材を求めているのかも知れませんが、詩の内容はもっと一般的な悲しみの思い。歌曲集「ミルテ」の中でも傑作の誉れ高く、単独で取り上げられることも多い作品です。ドイツ語訳はユスティヌス・ケルナ―。若き日の習作歌曲にたくさん取り上げ、また後に作品35として傑作歌曲集を書いている、シューマンに縁の深い詩人です。

( 2011.05.02 藤井宏行 )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ