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Laßt mich ruhen   S.317  
 
私を休ませて  
    

詩: ホフマン・フォン・ファラースレーベン (August Heinrich Hoffmann von Fallersleben,1798-1874) ドイツ
    Lyrische Gedichte - Dichterleben - Reisere Mannesjahre  Laßt mich ruhen,laßt mich träumen

曲: リスト (Franz Liszt,1811-1886) ハンガリー   歌詞言語: ドイツ語


Laßt mich ruhen,laßt mich träumen,
Wo die Abendwinde linde
Säuseln in den Blütenbäumen,
Wo der Nachtigallen Lieder
wieder in der Zweige Dämmrung schallen!

Wie des Mondes Silberhelle
Auf des Baches dunkler Welle
Spielt in dieser lichten Stunde
Auf des Lebens dunklem Grunde
Der vergangnen Tage Freud' und Klage.

Der Erinnrung Lust und Schmerzen
Flimmern auf in meinem Herzen -
Laßt mich ruhen,laßt mich träumen
Bei der Nachtigallen Sange
Unter vollen Blütenbäumen
Lange -- lange!

私を休ませて、夢を見させて
夕暮れの風がやさしく
花の枝を揺らしているところで
ナイチンゲールの歌が
再びたそがれの枝にこだまするところで

月の銀色の輝きが
小川の暗い波間に映っているように
この明るい時間には
人生の暗い地平の上にも
過ぎ去った日々の喜びや悲しみを映し出して

楽しいことやつらいことの思い出が
私の心の中でちらついている
私を休ませて、夢を見させて
ナイチンゲールの歌声のもと
満開の木々の下で
ずっと...ずっと!


春の夜のむせかえるような花の香りの中、すべてを忘れて夢を見る。リストの歌曲の中でも陶酔的に美しいもののひとつです。ナイチンゲールの歌声を模したかのようなピアノの伴奏がどんどん精緻になってゆき穏やかな声と溶け合いながら盛り上がってゆく中間部分はとりわけ甘美です。

( 2011.04.10 藤井宏行 )


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