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Ich würd' auf meinem Pfad'   K.390  
 
私は道の上で  
    

詩: ヘルメス (Johann Timotheus Hermes,1738-1821) ドイツ
      

曲: モーツァルト (Wolfgang Amadeus Mozart,1756-1791) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


Ich würd' auf meinem Pfad' mit Tränen
Oft hin zum fernen Ende seh'n,
Säh' ich nicht Kenner meiner Leiden
So mitleidsvoll am Wege steh'n.

Den Sonnenbrand,der mich entkäftet,
Den Blitz,der meinem Scheitel droht,
Den sieht mein Freund und tritt mir näher
Und ruft: “Ich kenne deine Not.”

Zwar schmerzt es mich,daß er den Jammer
Mit ansieht und,zur Hälfte schwach,
Nichts weiter kann,als mit mir trauern.
Doch ruft mein Herz: “Er weint dir nach.”

Dann brech' ich mutig durch die Dornen:
“Er sieht mich bluten,” sprech' ich dann.
Und wenn ich einst,verblutet,falle,
Dann sag' er: “Der stieg felsenan.”

私は道の上で涙にくれながら
しばしば遥か遠くの果てを眺めるのだろう
もしや見えないかと 私の悩みを知る人が
同情に満ちて道端に立っているのが

私をやつれさせる太陽の灼熱や
私の頭上を脅かす稲妻
私の友はそれらを見て 私のもとへと近づき
そして叫ぶのだ 「君の苦境は知っているよ」と

私にはつらいことだ 彼がこの苦境を
見ていても 半ば無力で
ほとんど何もできないことを 私と一緒に涙を流す以上のことは
けれど私の心は叫ぶ 「彼はお前のために泣いてくれている」と

それゆえに私は勇気をふるって茨の中を突き進むのだ
「彼は私が血を流すのを見ている」と私はそのとき言いながら
そして私がついに 血を流して倒れた時には
彼は言ってくれるだろう 「この男は岩山を登ったのだ!」と


長編小説「メ―メルからザクセンへのゾフィーの旅」の中の3篇の詩にモーツアルトは曲をつけており、K 390・391・392の3曲です

( 2011.03.03 藤井宏行 )


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