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Widmung   Op.25-1  
  Myrten
お前に捧げる歌  
     ミルテの花

詩: リュッケルト (Friedrich Rückert,1788-1866) ドイツ
    Lyrische Gedichte - 3. Drittes Buch. Liebesfrühling  Du meine Seele,du mein Herz

曲: シューマン,ロベルト (Robert Alexander Schumann,1810-1856) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Du meine Seele,du mein Herz,
Du meine Wonn',o du mein Schmerz,
Du meine Welt,in der ich lebe,
Mein Himmel du,darin ich schwebe,
O du mein Grab,in das hinab
Ich ewig meinen Kummer gab!

Du bist die Ruh,du bist der Frieden,
Du bist der Himmel,mir beschieden.
Daß du mich liebst,macht mich mir wert,
Dein Blick hat mich vor mir verklärt,
Du hebst mich liebend über mich,
Mein guter Geist,mein beßres Ich!

お前は俺の魂なのさ、お前は俺の心
お前は俺の喜び、ああ お前は俺の苦しみ
お前は俺の世界さ、その中で俺は生きている
俺の空さ、そこに俺は浮かんでる
ああ お前は俺の墓なんだ、その中へ
俺は永遠に俺の悲しみを埋めてやるのさ

お前は安らぎさ、お前は安息なのさ
お前は神様が俺にくれた女
お前が俺を愛すれば、それが俺の値打ちを高め
お前の瞳は俺の目の前で俺を浄化するのさ
お前は俺を高めてくれる 俺を愛することによって
俺の素敵なエンジェル、俺以上の俺!


こういう訳し方をすると顰蹙を買うのはある程度覚悟しております。Widmung(献呈)を「お前に捧げる歌」とするところから何事か!とお叱りを受けそうな感じですが、この詩と、そして音楽を聴くにつけて思うのは近頃のロック歌手とかが「俺のエンジェル!」と絶叫しているのとあまり差のない熱い恋の迸り、決してその精神から外れた訳ではないと思っております。
シューマン歌の年1840年の開幕を飾るとも言えるこの歌(この歌が最初に書かれたという事実はないのではありますが)、彼の色々な思いを詰め込んだ特別な歌なのではないでしょうか。こういう極端な解釈で見えてくるものもあるのではないかということでこの訳、あえて取り上げることと致します。

シチュエーション的にはロベルトからクララに向けて歌われるわけですから男声の方が良いのでしょうが、「ミルテ」全曲が取り上げられる際には男声ばかりでなく女声で歌われることも良くあります。まあここではシチュエーション通りにキザな花婿の気持ちに従ってみることとしましょう。

( 2011.02.06 藤井宏行 )


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