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Liebst du um Schönheit   Op.12-2  
  Liebesfrühling
あなたが美しさゆえに愛するのなら  
     愛の春

詩: リュッケルト (Friedrich Rückert,1788-1866) ドイツ
    Lyrische Gedichte - 3. Drittes Buch. Liebesfrühling  Liebst du um Schönheit

曲: シューマン,クララ (Clara Schumann,1819-1896) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Liebst du um Schönheit,o nicht mich liebe!
Liebe die Sonne,sie trägt ein goldnes Haar!

Liebst du um Jugend,o nicht mich liebe!
Liebe der Frühling,der jung ist jedes Jahr!

Liebst du um Schätze,o nicht mich liebe!
Liebe die Meerfrau,sie hat viel Perlen klar!

Liebst du um Liebe,o ja,mich liebe!
Liebe mich immer,dich lieb' ich immerdar.
あなたが美しさゆえに愛するのなら、おお私を愛さないで!
太陽を愛してください、彼女は黄金の髪を持っています

あなたが若さゆえに愛するのなら、おお私を愛さないで!
春を愛してください、彼の若さは毎年のことです

あなたが豊かさゆえに愛するのなら、おお私を愛さないで!
人魚を愛してください、彼女はきれいな真珠をたくさん持っています

あなたが愛ゆえに愛するのなら、おお私を愛してください!
いつまでも愛してください、あなたを私もいつもいつまでも愛します


クララとロベルトの共作「愛の春」、第4曲目に再びクララの曲が出て参ります。リュッケルトのこの詩では、マーラーがメロディを付けたものが有名でしょうか。非常に愛らしい詩で、マーラーも溜息ものの美しいメロディを付けておりますが、クララ・シューマンのこの曲はもっと繊細で、思わず抱きしめたくなるような可憐さに満ちています。個人的にはロベルトの書いたものを差し置いて、この歌曲集の白眉ではないかと思います。最近はクララの歌曲の再評価に伴って歌われる機会も増えて参りました。

( 2011.01.03 藤井宏行 )


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