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Was soll ich sagen?   Op.2-4  
  Vier Lieder
私に何が言えようか?  
     4つの歌

詩: シャミッソー (Adelbert von Chamisso,1781-1838) ドイツ
    Lieder und lyrisch epische Gedichte  Was soll ich sagen? (1819)

曲: グリーグ (Edvard Grieg,1843-1907) ノルウェー   歌詞言語: ドイツ語


Mein Aug’ ist trüb,
Mein Mund ist stumm,
Du heißest mich reden,
Es sei darum!

Dein Aug’ ist klar,
Dein Mund ist rot,
Und was du nur wünschest,
Das ist ein Gebot.

Mein Haar ist grau,
Mein Herz ist wund,
Du bist so jung
Und bist so gesund.

Du heißest mich reden,
Und machst mir’s so schwer.
Ich seh’ dich so an
Und zittre so sehr.

私の目は濁り
私の口は黙している
お前は私に語れという
ならばそうしようか!

お前の目は澄み
お前の口は赤い
お前が望みさえすれば
それは命令となるのだ

私の髪は白く
私の心臓は痛む
お前はとても若く
そしてお前はとても健康だ

お前は私に語れというけれど
私にそれはあまりにつらいことだ
私はお前を見つめ
そして激しく震えるのだ


シャミッソーが38歳のときに、20歳年下の女性との結婚を前にして書いたという詩、同じように9歳年下のクララとの結婚を前にしたシューマンが曲をつけたものがありますが、ここでは若きグリーグが曲をつけております。
シューマンのもののように実感がこもってはいないようですが、ほのかなユーモアも湛えてなかなか面白いです。

( 2010.12.28 藤井宏行 )


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