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Unterm Fenster   Op.34-3  
  Vier Duette
窓の下で  
     4つの二重唱

詩: ゲルハルト (Wilhelm Christoph Leonhard Gerhard,1780-1858) ドイツ
      Indeed will I,quo' Findlay 原詩: Robert Burns バーンズ

曲: シューマン,ロベルト (Robert Alexander Schumann,1810-1856) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Wer ist vor meiner Kammertür?
  Ich bin es!
Geh,schier dich fort,was suchst du hier?
  Gar Süße!
Du kommst im Dunkeln wie ein Dieb.
  So fang mich!
Du hast mich wohl ein wenig lieb?
  Von Herzen!

Und öffnet ich nach deinem Wunsch!
  O öffne!
Da wär ja Schlaf und Ruhe hin!
  Laß hin sein!
Ein Tauber du im Taubenschlag?
  Beim Täubchen!
Du girrtest bis zum hellen Tag?
  Wohl möglich!

Nein,nimmer laß ich dich herein!
  Tu's dennoch!
Du stelltest wohl dich täglich ein?
  Mit Freuden!
Wie keck du bist und was du wagst!
  So darf ich?
Daß du's nur keiner Seele sagst!
  Gewiß nicht!

誰があたしの部屋の戸口の前にいるの?
  それはぼくだよ!
さっさとどっか行ってよ、ここで何を探してるの?
  もちろん 素敵なものさ!
あなたは暗闇の中を泥棒みたいにくるのね
  それならぼくを捕まえてよ!
あたしのことを本当に少しは愛しているっていうの?
  心の底からさ!

それであなたのお望み通りに戸を開けたら?
  ねえ 開けてよ!
そしたら眠って休めなくなるじゃないの!
  そうしてくれよ
一羽のハトみたいね ハト小屋の中の?
  小バトちゃんのそばにね
明るくなるまでクークー鳴くのかしら
  たぶんそうするさ!

ダメよ、決してあなたを入れないわ!
  とにかく入れてよ!
あなたこうして毎日来るつもりなの?
  喜んでそうするさ!
なんてあなた大胆で無謀なの!
  そうしてもいいだろ?
本気で言ってるわけじゃないでしょう
  そんなことないよ!


こちらも2曲目同様バーンズの詩のドイツ語訳につけたデュエットです。その曲の方がかなり切迫したやり取りであったのに比べると、こちらはとてものほほんとした感じの短い会話の応酬。歌詞を見ながら聴くとなんとも微笑ましい限りです。音楽もゆったりとしていてまるで言葉のゲームを楽しんでいるよう。

( 2010.10.22 藤井宏行 )


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