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Midnight's bell goes   Op.60-4  
  Nocturne
真夜中のベルは鳴る  
     夜想曲

詩: ミドルトン (Thomas Middleton,1570-1627) イギリス
    Blurt,Master Constable  

曲: ブリテン (Edward Benjamin Britten,1913-1976) イギリス   歌詞言語: 英語


Midnight's bell goes ting,ting,ting,ting,ting,
Then dogs do howl,and not a bird does sing
But the nightingale,and she cries twit,twit,twit;
Owls then on every bough do sit;
Ravens croak on chimneys' tops;
The cricket in the chamber hops;
The nibbling mouse is not asleep,
But he goes peep,peep,peep,peep,peep;
And the cats cry mew,mew,mew,
And still the cats cry mew,mew,mew.

夜中のベルは鳴る ティン、ティン、ティン、ティン、ティン
それからイヌはうなる、そして小鳥は歌わない
だけどナイチンゲール、彼女は鳴いてる、ツゥィート、ツゥィート、ツゥィート
フクロウたちはそのときあらゆる枝に止まってる
カラスたちはカアカア鳴く 煙突のてっぺんで
コオロギは部屋の中ではねる
齧るネズミは眠らないで
ずっと鳴いてる ピープ ピープ ピープ ピープ
だけどネコが鳴く ミュウ ミュウ ミュウ
ずっと鳴いている ミュウ ミュウ ミュウ


この詞を書いたとされるトマス・ミドルトン(Thomas Middleton (1570?-1627))は16世紀末から17世紀にかけて活躍した劇作家のようです。この詞が取られたとされる“Blurt, Master Constable”は別名“The Spaniards' Night Walk”というコメディですが、内容は調べ切れておりません。コメディですからこんな感じの動物の鳴きまねで楽しく盛り上げようといったところでしょうか。ブリテンのつけた音楽はしかしながらあまり明るくはありません。というよりもここで出てくる独奏楽器がホルンということもあるのでしょう。何やら悪い夢でも見ているかのような感じです。動物の鳴きまねもおどけているというよりはうなされている幻といった趣きで、不思議な夜の夢を描き出しています。

( 2010.08.21 藤井宏行 )


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