TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


Das Glück   Op.79-15  
  Liederalbum für die Jugend
幸福  
     若者のための歌のアルバム

詩: ヘッベル (Christian Friedrich Hebbel,1813-1863) ドイツ
      Das Glück

曲: シューマン,ロベルト (Robert Alexander Schumann,1810-1856) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Vöglein vom Zweig
Gaukelt hernieder;
Lustig sogleich
Schwingt es sich wieder.

Jetzt dir so nah,
Jetzt sich versteckend;
Abermals da,
Scherzend und neckend.

Tastest du zu,
Bist du betrogen,
Spottend im Nu
Ist es entflogen.

Still! Bis zur Hand
Wird’s dir noch hüpfen,
Bist du gewandt,
Kann’s nicht entschlüpfen.

Ist’s denn so schwer
Das zu erwarten?
Schau’ um dich her:
Blühender Garten!

Ei,du verzagst?
Lass’ es gewähren,
Bis du’s erjagst,
Kannst du’s entbehren.

Wird’s doch auch dann
Wenig nur bringen,
Aber es kann
Süßestes bringen.

枝の上の小鳥は
羽ばたき降りてきて
楽しそうに再び
飛び去ってゆく

今近づいたかと思えば
次には隠れる
それからまた戻ってくる
ふざけてからかってるんだな

お前を捕まえようとしても
お前はさっとかわして
馬鹿にしたように、あっという間に
飛び去ってゆくのだ

じっとしてろよ!この手のところに
お前が舞い戻ってきたら
しっかり捕まえて
絶対逃がさないからな

だけどつらくないか
じっと待ってるってのは?
お前のまわりを見渡してご覧よ
花でいっぱいの庭だ!

おい、もういやだって?
許してやるってか
あいつを捕まえるまでは
辛抱しなくちゃだめだぜ

捕まえたってそいつは
何の役に立つわけでもない
だけどそいつは
きれいな声で歌うだろう


なかなかに洒落たデュエットです。花盛りの庭で小鳥を捕まえようと頑張る少年の姿でしょうか。最後のオチもなかなかに微笑ましいです。捕まえられる小鳥の方としてはたまったものではないでしょうけれども。

( 2010.08.08 藤井宏行 )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ