Sommertage Sieben frühe lieder |
夏の日々 7つの初期の歌 |
Nun ziehen Tage über die Welt, Gesandt aus blauer Ewigkeit, Im Sommerwind verweht die Zeit. Nun windet nächtens der Herr Sternenkränze mit seliger Hand Über Wander- und Wunderland. O Herz,was kann in diesen Tagen Dein hellstes Wanderlied denn sagen Von deiner tiefen,tiefen Lust: Im Wiesensang verstummt die Brust, Nun schweigt das Wort,wo Bild um Bild Zu dir zieht und dich ganz erfüllt. |
今 日々はこの世界の上を駆け抜ける 青き永遠より送り出され 夏の風の中を時は過ぎ行く 今 夜ごとに編んでおられるのだ 主は 星の冠を その御手で さすらいと喜びのこの世の上に おお心よ この日々に何ができるというのか お前の陽気なさすらいの歌が語ることで お前の深い、深い喜びのことを? 牧場の歌の中でこの胸は沈黙する 今言葉は発せられない 姿また姿と お前のもとへと至り、そしてお前を完全に満たすときに |
ワーグナーのトリスタンとイゾルデを思わせるような濃密な伴奏に乗せて、これもまた濃厚な歌が繰り広げられます。最後の盛り上がりはまさに楽劇のワンシーンのよう。管弦楽伴奏の方がこれも映える曲でしょう。
( 2010.08.08 藤井宏行 )