TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


Sommertage    
  Sieben frühe lieder
夏の日々  
     7つの初期の歌

詩: ホーエンベルグ (Paul Hohenberg,1885-1956) ドイツ
      

曲: ベルク (Alban Maria Johannes Berg,1885-1935) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


Nun ziehen Tage über die Welt,
Gesandt aus blauer Ewigkeit,
Im Sommerwind verweht die Zeit.
Nun windet nächtens der Herr
Sternenkränze mit seliger Hand
Über Wander- und Wunderland.

O Herz,was kann in diesen Tagen
Dein hellstes Wanderlied denn sagen
Von deiner tiefen,tiefen Lust:
Im Wiesensang verstummt die Brust,
Nun schweigt das Wort,wo Bild um Bild
Zu dir zieht und dich ganz erfüllt.


今 日々はこの世界の上を駆け抜ける
青き永遠より送り出され
夏の風の中を時は過ぎ行く
今 夜ごとに編んでおられるのだ 主は
星の冠を その御手で
さすらいと喜びのこの世の上に

おお心よ この日々に何ができるというのか
お前の陽気なさすらいの歌が語ることで
お前の深い、深い喜びのことを?
牧場の歌の中でこの胸は沈黙する
今言葉は発せられない 姿また姿と
お前のもとへと至り、そしてお前を完全に満たすときに


ワーグナーのトリスタンとイゾルデを思わせるような濃密な伴奏に乗せて、これもまた濃厚な歌が繰り広げられます。最後の盛り上がりはまさに楽劇のワンシーンのよう。管弦楽伴奏の方がこれも映える曲でしょう。

( 2010.08.08 藤井宏行 )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ