Vom Schlaraffenland Op.79-5 Liederalbum für die Jugend |
怠け者の天国 若者のための歌のアルバム |
Kommt,wir wollen uns begeben Jetzo ins Schlaraffenland! Seht,da ist ein lustig Leben Und das Trauern unbekannt! Seht,da läßt sich billig leben, Und umsonst recht lustig sein. Milch und Honig fließt in Bächen, Aus den Felsen quillt der Wein! Alle Speisen gut geraten, Und das Finden fällt nicht schwer. Gäns' und Enten gehn gebraten Überall im Land umher. Mit dem Messer auf dem Rücken Läuft gebraten jedes Schwein. O wie ist es zum Entzücken! Ei,wer möchte dort nicht sein! Und von Kuchen,Butterwecken Sind die Zweige voll und schwer; Feigen wachsen in den Hecken, Ananas im Busch umher. Keiner darf sich müh'n und bücken, Alles stellt von selbst sich ein. O wie ist es zum Entzücken! Ei,wer möchte dort nicht sein! Und die Straßen aller Orten, Jeder Weg und jede Bahn Sind gebaut aus Zuckertorten Und Bonbons und Marzipan. Und von Brezeln sind die Brücken Aufgeführt gar hübsch und fein. O wie ist es zum Entzücken! Ei,wer möchte dort nicht sein! Ja,das mag ein schönes Leben Und ein herrlich Ländchen sein. Mancher hat sich hinbegeben, Aber keiner kam hinein. Ja,und habt ihr keine Flügel, Nie gelangt ihr bis ans Tor, Denn es liegt ein breiter Hügel Ganz von Pflaumenmus davor. |
来いよ、ぼくら出かけよう 今こそ 怠け者の天国へと 見ろよ、そこには愉快な暮らしがある そして悲しみを知ることはないんだ! 見ろよ、そこでは安上がりの暮らしが送れる それでも十分満足できるんだ ミルクやハチミツは川を流れてるし 岩場からはワインが湧き出ている! あらゆる料理は準備ができていて 見つけるのは全然難しくない カモやアヒルはもう焼けた姿で そこら中にいるし ナイフを背中に乗せて 焼き豚は走りまわっている おお なんて幸せなことだろう! なあ これでも行きたくない奴がいるか! それにケーキやバターロールは 枝にたわわになっている イチジクも生け垣に実っているし パインアップルもそこら中の茂みにある だれもあくせくもペコペコもしなくていいし なんでも自然に手に入る おお なんて幸せなことだろう! なあ これでも行きたくない奴がいるか! そして通りはどんな場所でも あらゆる道でも小道でも できているのだ シュガートルテや ボンボンやマルチパーンで それに橋はプレッツェルでできている まったく見事に精巧に作られている おお なんて幸せなことだろう! なあ これでも行きたくない奴がいるか! そう、こいつは何とも素敵な生活 そしてこの素晴らしい小さな国へは 多くの人々が行こうとした だけど入れた人はいないんだ そうなんだ、羽根をもっていなければ 誰も門のところまでたどり着けない なぜってその前には大きな山があるんだ スモモのジャムでできている山が |
一見メルヘンの装いをしてはおりますが、けっこう辛辣な内容です。ファーラスレーベン自身が共和主義者としてならした人ですので、まさにこんな働かずしてたらふく食べている王侯貴族のような人にあからさまな敵意を見せているといったところでしょうか。
シューマンがなぜこの詩をあえて取り上げたのかは分かりませんが、彼自身共和主義には共鳴するところがあったようなのでその流れからかも知れません。ただ実際の情景を想像するとゾンビ映画のようにあまりにホラーな第2節は歌にしたときは省略しております。
音楽は歯切れの良い快活なものなので、この皮肉な内容が生かし切れていないような感もありますが、この生真面目さがシューマンの持ち味という面もありますので仕方ないところでしょうか。最後も堂々と終わって臆するところがありません。
( 2010.07.17 藤井宏行 )