Starke Einbildungskraft Lieder und Gesänge aus der Jugendzeit |
強烈な想像力 若き日の歌 第二集 |
Mädchen: Hast gesagt,du willst mich nehmen, So bald der Sommer kommt! Der Sommer ist gekommen,ja kommen, Du hast mich nicht genommen,ja nommen! Geh',Büble,geh'! Geh',nehm' mich! Gelt,ja? Gelt,ja? Gelt,ja du nimmst mich noch? Büble: Wie soll ich dich denn nehmen, Dieweil ich doch schon hab'? Und wenn ich halt an dich gedenk', So mein' ich,so mein' ich,so mein' ich, alle weile: Ich wär' schon bei dir! |
娘: 言ったじゃないの、あんたあたしと結婚してくれるって この夏が来たらすぐに! 夏はやってきたわ、ええやってきた あんたは結婚してくれない、ええしてくれてないわ! ねえ、あんた、ねえ! あたしと結婚してよ! ねえ、いいこと?ねえ、いいこと?ねえ、さああたしと結婚してよね? 若者: どうして俺がお前と結婚しなくちゃならないのさ、 とっくに俺のものになってるっていうのに? それに俺がお前のことを考え続けていれば 俺には思える、俺には思える、俺には思えるんだ どんなときでも 俺はお前のそばにいるんじゃないかってな |
何と言って良いかわからないトホホな展開の会話です。男の返答が何度読んでも理解不能だったのですが、まあ言い訳なんていうのは概してこんなものでしょうか。この後の彼の代表作「少年の不思議な角笛」の中でいくつか取り上げられ、男女の掛け合いで歌われることの多い会話型の詩を初めてマーラーが取り上げたものとして注目に値します。ただこちらは掛け合いで歌われることはあまりなく、もっぱらひとりの歌手によって歌われます。民謡のような素朴なメロディ。ドイツ語の響きがとてもきれいです。
( 2010.06.11 藤井宏行 )