TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


Schien mir's,als ich sah die Sonne   Op.12-3  
  4 Lieder
私には思える、太陽を見たときに  
     4つの歌曲

詩: 不詳 (Unknown,-) 
       原詩: Johan August Strindberg ストリンドベリ

曲: ウェーベルン (Anton Webern,1883-1945) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


Schien mir's,als ich sah die Sonne,
daß ich schaute den Verborgnen:
jeder Mensch genießt die Werke,
selig,der das Gute übet.
Für die Zornestat,die du verübtest,
büße nicht mit Bosheit;
tröste den,den du betrübtest,
gütig,und es wird dir frommen.
Der nur fürchtet,der sich hat vergangen:
gut ist schuldlos leben.

私には思える、太陽を見たときに
私は隠れているものも見ているのだと:
万人は自らの仕事に喜びを感じ
幸いなるは、善きことを為す者
怒りのあまり、汝が悪しきことをなすとも
悪意もて償おうとはするなかれ
慰めよ、汝が悲しませし者を
優しくあれ、さすれば汝のためにもなるであろう
ただ恐れるのみの者は、罪をなせし者
無垢に生きることこそ善きことなり


第3曲目はスウェーデンの文学者アウグスト・ストリンドベリAugust Strindberg (1849-1912) の戯曲Gespenstersonate(幽霊のソナタ)より。
劇中どのようなシチュエーションで歌われたものかは調べ切れませんが、かなり説教じみた道徳的な感じの詩がどことなく違和感があります。

( 2010.05.22 藤井宏行 )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ