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Serenade    
  Lieder und Gesänge aus der Jugendzeit
セレナーデ  
     若き日の歌 第一集

詩: ブラウンフェルス (Ludwig Braunfels,1810-1885) ドイツ
       原詩: Tirso de Molina ティルソ・デ・モリーナ,El burlador de Sevilla y convidado de piedra

曲: マーラー,グスタフ (Gustav Mahler,1860-1911) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


Ist's dein Wille,süße Maid,
Meinem heißen Liebesstreben
Erst im Tode Raum zu geben,
O da wart' ich lange Zeit!

Soll ich deine Gunst genießen
Erst nach meinem Erdengange,
Währt mein Leben allzulange!
Mag es gleich um Nu zerfließen!

Ist's dein Wille,süße Maid,
Meinem heißen Liebesstreben
Erst im Tode Raum zu geben,
O das ist gar lange Zeit,
Gar zu lange Zeit!

もしもそれがお前の気持ちなのなら、やさしい乙女よ
ぼくの熱い恋の努力を
死んでしまう時まで受け入れてくれないというなら
おお ぼくはずっと待っているよ!

もしもぼくがお前の好意を受けることができたとして
それがぼくの人生の最後の時であったなら
ぼくの人生はあまりにも長く続いたのだ
たった今溶け去ってくれた方がずっといい!

もしもそれがお前の気持ちなのなら、やさしい乙女よ
ぼくの熱い恋の努力を
死んでしまう時まで受け入れてくれないというなら
おお それはあまりに長い時間だ!
あまりに長い時間なんだ!

Tirso de Molina (1571?-1648) の書いたEl burlador de Sevilla y convidado de piedra(セビーリャの色事師と石の招客)というドンファン伝説を題材にした戯曲の第3幕にある詞に曲をつけたものです。これもおよそマーラーの歌曲とは思えない上流階級のサロン風の美しい歌です。私は19世紀末のパリのサロンの寵児であったフランスのレイナルド・アーンの歌曲を思わず連想してしまいました。跳躍する上昇音型の分散和音など、アーンの傑作歌曲「みんな言ってるよ、ぼくの小鳩ちゃん(愛される人)」を思わせるたいへんにロマンティックなメロディが印象的です。

( 2010.05.09 藤井宏行 )


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