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Smutna rzeka   Op.74-3  
  17 Chant Polonais
悲しみの川  
     17のポーランドの歌

詩: ヴィトヴィツキ (Stefan Witwicki,1801-1847) ポーランド
      Smutna rzeka

曲: ショパン (Fryderyk Franciszek Chopin,1810-1849) ポーランド   歌詞言語: ポーランド語


Rzeko z cudzoziemców strony,
Czemu nurt twój tak zmącony?
Czy się gdzie zapadły brzegi,
Czy stopniały stare,stare śniegi?

Leżą w górach stare śniegi,
Kwiatem kwitną moje brzegi,
Ale tam,przy źródle moim,
Płacze matka nad mym zdrojem.

Siedem córek piastowała,
Siedem córek zakopała,
Siedem córek śród ogrodu,
Głowami przeciwko wschodu,wschodu.

Teraz się z duchami wita,
O wygody dziatki pyta
I mogiły ich polewa,
I żałośne pieśni śpiewa.

遠くの国から流れ来る川よ
どうしてお前の流れはそんなに濁っているのだ?
どこかで岸辺が崩れたか
古い、古い雪が溶けでもしたのか?

古い雪は山に積もっています
花は私の岸辺に咲いています
けれどあそこ、私の源となるところで
ひとりの母親が涙を流しているのです

7人の娘を育ててきたのに
7人の娘を埋葬することになりました
7人の娘は庭の中
頭を東に、東に向けて眠っています

今 母はその魂に語りかけ
幼い娘たちが不自由してないか尋ねます
そしてお墓に向かって涙を流し
悲しみの歌を歌っているのです


小川との対話を題材とした詩はヨーロッパには良くありますが、これはいかにもスラブの民謡といった感じの深い悲しみをたたえたもの。子供を亡くした母の涙が春の濁流となって流れてきています。
ショパンのメロディも悲嘆にくれたしみじみとしたものです。ロシア語と同じスラブ語族のポーランド語の響きが、ここではロシア民謡のように聞こえてたいへん味わい深い作品となりました。

( 2010.03.27 藤井宏行 )


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