Kjærlighed Op.15-2 4 Romanser |
愛 4つのロマンス |
Se,Solen blusser saa elskovsrød! Den lægger sit Hoved i Bølgens Skjød. Dog,hvem kan skildre det red med Ord! Tilbedende tier den hele Jord, Kun Blomsterne nikke i Vinden, De kysse hinanden paa Kinden. I Bugten hist,hvor Sivene gro, Der gynge i Baaden de Elskende to; I Havet,i Øjet og højt i det Blaa, Alle tre Steder jo Himle staa, Men allerherligst blandt disse Er Øjets Himmel tilvisse. Den Himmel ejer det reneste Blaa, Og Tankerne der som Stjerner staa; Der skuer man klart i Aandernes Land, Man føler sig Barn,og dog en Mand, hver Tanke mod Himlen sig taber, Og Hjertet tror paa sin Skaber. |
ご覧よ、太陽が愛の赤で輝いている 太陽はそのてっぺんを波のふところへと沈めている けれども、誰がいったいこの赤さを言葉で表せようか! この地上のすべてが沈黙に彩られて ただ花たちだけが風に揺れている 彼らは互いの頬にくちづけをし合っているのだ この入り江の中には、葦が生えていて ふたりの恋人のボートを揺らしている 海も、瞳も頭上も青く この三つの場所に空はあるけれど その中でも一番素晴らしいのは 瞳の空なのだ 間違いなく その空は最も清らかな青色をして そして思いにふける まるで星たちのように そこにははっきりと魂の国が見えて 人は自分が子供になったように感じるのだ、おとなのままでありながら どんな考えもこの空にあっては消え去って そして心は信じるのだ 自分を創造したお方の存在を |
アンデルセンにはあまたある愛の詩ですが、少々ストレートな内容に過ぎるかも知れません。詩人もまだ20代の若い頃の作品なので、気負いのようなものがあったのかも知れません。
グリーグもまだ若い時期の作曲。有名な「君を愛す」を含むこちらもアンデルセンの詩に付けられた歌曲集Op.5とそれほど時期が離れていない作品ということもあり、あちらと同じ臆面のなささえも感じさせるほどとことんロマンティックです。
( 2009.06.01 藤井宏行 )