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Kavatina    
  Proshchanije S. Peterburgom
カヴァティーナ  
     ペテルスブルグよさようなら

詩: クーコリニク (Nestor Vasil'yevich Kukol'nik,1809-1868) ロシア
      Каватина

曲: グリンカ (Michael Glinka,1804-1857) ロシア   歌詞言語: ロシア語


Davno li roskoshno
ty rozoj tsvela,
no zhizni neprochnoj
minula vesna.

I znojnogo leta
paljashchej krasoj
i,pyshno odeta,
blestysh predo mnoj,
i chudno mertsan’e
vechernej zvezdy,
i chudno sijan’e
tvoej krasoty.

Davno li roskoshno
ty rozoj tsvela,
no zhizny neprochnoj
minula vesna.

Jarko denitsa gorit,
svezhej krasoju manit.
Net,ne otdam ja tebja,
chudnaja deva moja!
Nezhnaja rosa vzoshla,
junoj krasoj rastsvela.
Net,ne otdam ja tebja,
chudnaja deva moja!

ずっと長いこと 華やかに
お前はバラのように咲き誇っていた
だが人生ははかない
春は過ぎたのだ

そして暑い夏には
むせかえるような美しさで
お前は華やかに着飾って
私の前で輝いている
すばらしい瞬きの
夕暮れの星と
すばらしい輝きの
お前の美しさとが

ずっと長いこと 華やかに
お前はバラのように咲き誇っていた
だが人生ははかない
春は過ぎたのだ

明るく明けの明星は輝き
みずみずしい美しさが呼び招く
いいや、私はお前を渡しはしない
すばらしき私の乙女よ
繊細なバラが芽吹き
若い美しさが花開いたのだ
いいや、私はお前を渡しはしない
すばらしき私の乙女よ


はかない春の花盛りのことを冒頭は歌っておりますので、今は枯れてしまった無常感が続くのかと思いましたら、予想もしない展開。初めは私の方の訳がおかしいのではないかとずいぶん悩んだ末にお蔵入りしておりましたが、くらく沈んだ冒頭が次第に明るい表情を見せ、音楽の最後に盛り上がる流れはやはり彼女を讃えているような雰囲気ですのでこのままで行くこととします。もしおかしいところがありましたらご指摘頂けると有難く存じます。

( 2009.12.18 藤井宏行 )


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