Den Ærgjerige Op.26-3 5 Digter |
野心的なひとに 5つの詩 |
I Haven her du hvisked engang,jeg var dig kjær. Nu ser du bort og tier: Du elsker mig ej mer. Du fulgte Ærens Stjerne og glemte Dalens Fred. Du steg i gyldne Salemen jeg var ikke med! Kan Æren vel opveje et Hjertes ømme Tro! Alt har du nu,min Elskte,kun ikke Hjertets Ro! Jeg skal ej for dig skygge din Stjernehimmels Hvælv. Vel tabte jeg min Lykke; men du har tabt dig selv! |
この庭の中でお前はかつてささやいた、俺を愛してると 今お前は目をそらして黙っている:もう俺を愛していない お前は輝く星をおいかけてこの谷間の安息を忘れてしまったのだ お前は金ぴかのホールに入ってゆくが それは私とではない いったい虚栄心が誠実な心の痛みを埋め合わせるのだろうか! あらゆるものをお前は今持っているさ、俺の恋人よ、心のやすらぎの他はな! 俺はお前の輝かしい人生の影になるつもりはない おお 俺は自分の喜びをなくしたさ、だけどお前は自分自身をなくしたんだ! |
「希望にみちて」という邦題で紹介されることが多いようですが、この歌詞はどうみてもそのタイトルとそぐう内容のようには見えません。英訳でAnmitionというタイトルにしているものを見つけましたので、私は「野心的なひとに」というタイトルをあててみました。
この曲で面白いのは作品48の3曲目、あのお気楽な恋を歌った「世の中なんてそんなもの」と同じメロディがそっくり暗転して使われていることです。
いや、こちらの曲の方が先の作曲ですから、あちらのお気楽な恋の方がこの呪詛にみちた歌を下敷にしているということでしょうか。
聴き比べてみますと何とも複雑な気分にさせられます。
( 2009.11.03 藤井宏行 )