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Herbstlied   Op.84-2  
  3 Lieder
秋の歌  
     3つの歌曲

詩: クリンゲマン (Karl Klingemann,1798-1862) ドイツ
      Herbstlied 

曲: メンデルスゾーン (Jakob Ludwig Felix Mendelssohn,1809-1847) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Im Walde rauschen dürre Blätter,
Es schweigt der Sang,das Grün verdorrt,
im Fluge zieh'n,wie Wind und Wetter,
Der Sommer und die Sänger fort.
Was zagst du,Herz? Was zagst du trübe?
Die Liebe bleibt,dir bleibt die Liebe!

Die reifen Garben sind geschnitten,
Der Wind fährt übers Stoppelfeld,
Ein Schnitter kommt dahergeschritten,
Der andere dunkle Ernten hält.
Was bangst du Herz? Bangst so betroffen?
Das Hoffen bleibt,dir bleibt das Hoffen!

Will denn die Welt ganz einsam stehen,
Wenn alles zieht und mich verläßt?
Wenn Lenz und Lieb und Jugend gehen,
Was bleibt mir denn? Was hält noch fest?
Was sorgst du Herz? Was sorgst aufs neue?
Die Treue bleibt,dir bleibt die Treue!

森では枯葉がざわめき
歌は沈黙し、緑は色あせる
飛び去って行く、風や天気のように
夏も そして歌い手も彼方へと
何にお前は悩んでいる、心よ?暗く何に悩むのだ?
愛が残っている、お前には愛が残っているのだ!

実った穀物は刈り取られ
風は刈り株の畑を通ってゆく
ひとりの刈り手がこちらへ歩いて来た
別の収穫の束を抱えて
何をお前は恐れている、心よ?暗く何を恐れるのだ?
希望が残っている、お前には希望が残っているのだ!

世界は孤独であろうとしているのか
万物が去り私を見捨てようとするとは?
春と愛 そして青春が行ってしまうとき
何が私に残っているというのだ?何を確実に持っていられるのだ?
何をお前は悲しんでいる、心よ?新たに何を悲しむのだ
信頼が残っている、お前には信頼が残っているのだ!


秋の歌というと枯れた寂しさがしみじみと漂うものが多いところですが、このメンデルスゾーンのものは一味違います。確かに前奏のピアノなどは典型的な秋の歌といった感じの寂寞感ですが、後半憧れに満ちて歌がたたみかけるところなどは彼のたくさんある「春の歌」の盛り上がりを思わせるような力強さ。とても心地よく耳に残ります。

( 2009.11.03 藤井宏行 )


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