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Geistliches Lied   XXVIa no.17  
  12 Lieder für das Clavier
聖歌  
     12のクラヴィア伴奏歌曲第2集

詩: 不詳 (Unknown,-) 
      

曲: ハイドン (Joseph Haydn,1732-1809) オーストリア   歌詞言語: ドイツ語


Dir nah' ich mich,nah' mich dem Throne,
Dem Thron der höchsten Majestät,
Und mische zu dem Jubeltone
Des Seraphs auch mein Dankgebet.
Bin ich schon Staub,ein Staub der Erden,
Fühl' ich gleich Sünd und Tod in mir,
So soll ich doch ein Seraph werden,
mein Jesus Chritus starb dafür,
mein Jesus Chritus starb dafür.

Wort' sind nicht Dank. Nein,edle Taten,
Wie Christus mir das Beispiel gibt,
Vermischt mit Kreuz und Tränensaaten,
Sind Weihrauch,den die Gottheit liebt.
Dies sei mein Dank,und denn mein Wille,
Sei jede Stunde dir geweiht!
Gib,dass ich diesen Wunsch erfülle
Bis an das Tor der Ewigkeit,
Bis an das Tor der Ewigkeit.

御身の近くに私は参ります、玉座のお近くへと
至高の主の玉座へと
そして唱和します 歓呼の声を上げる
天使たちと 私の感謝の祈りを
たとえ私が塵であっても、地上の塵であっても
たとえ私が自分に罪と死を感じていても
それでも私はひとりの天使になるはずだからです
わがイエス・キリストはそのために死なれたのです
わがイエス・キリストはそのために死なれたのです

言葉では感謝にはなりません、いいえ、高貴な行為こそが
キリストが私に例を示されたように
十字架と涙の種が混じりあって
香り高きものとなるのです、神様の愛される
これこそが私の感謝であり、そして私の意志
毎時間 御身に捧げることと致しましょう!
お許しください、この願いが満たされることを
永遠の門に至るまでに
永遠の門に至るまでに


この歌曲集の中でも一番異色なテーマですが、音楽はなくした恋を嘆くオペラアリアのように熱烈な表現がこの曲をとても印象的なものにしています。この第2集、驚くほど取り上げられることが少ないのですが、この曲と第10曲の「怠惰への賛歌」だけは時折取り上げられることがあるようです。それもひとえにその個性的なところによるものでしょうか。この曲よりも「怠惰への賛歌」の方がずっと賛美歌っぽい音楽になっているとこともたいへん可笑しいところです。

( 2009.11.15 藤井宏行 )


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