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Altdeutsches Frühlingslied   Op.86-6  
  6 Gesänge
古いドイツの春の歌  
     6つの歌

詩: ランゲンフェルド (Friedrich Spee von Langenfeld,1591-1635) ドイツ
      

曲: メンデルスゾーン (Jakob Ludwig Felix Mendelssohn,1809-1847) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Der trübe Winter ist vorbei,
Die Schwalben wiederkehren;
Nun regt sich alles wieder neu;
Die Quellen sich vermehren.

Laub allgemach nun schleicht an Tag,
Die Blümlein nun sich melden;
Wie Schlänglein krumm gehn lächelnd um
Die Bächlein kühl in Wälden.

Wo man nur schaut,fast alle Welt
Zur Freuden sich tut rüsten;
Zum Scherzen alles ist gestellt,
Schwebt alles fast in Lüsten.

Nur ich allein,ich leide Pein,
Ohn' Ende werd ich leiden:
Seit du von mir und ich von dir,
O Liebste,mußte scheiden.

陰鬱なる冬は終わり
ツバメたちは戻り来たり
万物は新たに胎動を始め
泉は湧き上がる

木の葉は日毎にゆっくりと現れ出で
花たちも今や咲く兆しを示す
微笑みながら蛇行して流れゆく
涼しげな小川は森の中を

見渡す限り、この世のほとんどすべて
喜びを身にまとい
戯れ合いをみな為したり
ほとんどあらゆるものに喜びが漂っている

われのみが、痛みに苦しむ
終わることなく苦しむ
われより御身が 御身よりわれが
おお恋人よ、:別れてしまってより


古いドイツの歌とありますので、怪しげな古文の知識を悪用してそれっぽく訳してみましたが、ピアノ伴奏のアルペジオも含め、メンデルスゾーンの歌曲の中でも指折りのロマンティックな歌になりました。後半歌詞の方は暗転しますが、音楽は全く同じような雰囲気で繰り返され、穏やかな春に浸っているように静かに終わります。あんまり悲嘆の感情を露骨に表さないのが「古典的」なのでしょうか。
歌詞はもともとが17世紀のFriedrich Spee von Langenfeld (1591-1635) の手になるとされていますが、詩人の詳細についてはよくわかりませんでした。

( 2009.11.03 藤井宏行 )


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