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Lloraba la niña    
  Canciones amatorias
泣いていたのは かの乙女  
     愛の歌曲集

詩: ゴンゴラ (Luis de Góngora y Argote,1561-1627) スペイン
      

曲: グラナドス (Enrique Granados y Campiña,1867-1916) スペイン   歌詞言語: スペイン語


Lloraba la niña
(y tenía razón)
la prolija ausencia
de su ingrato amor.
Dejola tan niña,
que apenas,creo yo
que tenía los años
que ha que la dejó.
Llorando la ausencia
del galán traidor,
la halla la Luna
y la deja el Sol,
añadiendo siempre
pasión a pasión,
memoria a memoria
dolor a dolor.
Llorad,Corazón,
que tenéis razón.

泣いていたのは かの乙女
それにはわけがあった
長い別れがあったのさ
彼女の不実な恋人との
別れた時には若かった
まだ少女の頃だったと思う
その歳と同じ月日を重ねちまった
恋人が彼女のもとを去ってから
彼のいないことを嘆いてる
かのハンサムな嘘つきを
月に見つけられ
太陽に捨てられる
常に増してくる
熱情と熱情
思い出と思い出
苦しみと苦しみ
泣きなさい、心よ
それにはわけがあるのだから


これは作者不詳の歌詞が多い中、作者が知られていて、スペイン文学においては大詩人とされるゴンゴラの詩です。もっとも私は知らなかった人ですが...
Luis de Gongora y Argote (1561-1627)。これもしみじみと美しい旋律で、穏やかな同情を歌いかけます。これもスペインというよりはフランス民謡のような感じ。

( 2009.10.01 藤井宏行 )


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