Canción española M.A 17 |
スペインの歌 |
Adios,men homino,adios, Ja qui te marchas pr'aguerra: Non t'olvides d'aprendina Quiche qued' a can'a terra. La la la la ... Castellanos de Castilla, Tratade ben os grallegos: Cando van,van como rosas, Cando ven,ven como negros. La la la la ... |
さよなら、あたしの人、さよなら あんたが戦場に行ってからも 忘れないでね この土地に残された人のことを ララララ カスティーリャのカスティーリャ人たちは ガリシア人を大事にするって 出かけるときは、バラみたいに出かけ 戻ってくるときは、黒人みたいに戻るのさ ララララ |
1910年に行われたモスクワでの民族的素材をもとにした歌曲のコンクール、ラヴェルは4作品を入賞させていますがこれもそのひとつ。ほの暗い色調のスペインの歌です。
使われている歌詞が標準スペイン語とかなり違っていて、そのままではうまく訳せないのですが、幸い原詞と標準スペイン語との対訳を載せてくださっていたサイトを見つけることができましたので、そこなども参照しながらなんとか訳してみました。歌詞から推測するにおそらくガリシア地方(スペインの西北部、地中海に突き出しているところ)の歌なのではないでしょうか。ガリシアの若者がスペインの中央、カスティーリャに兵士として取られてしまったのを残された妻(恋人?)が嘆く歌。「やさしくしてくれる」というのはもちろん皮肉ですね。ふつふつとたぎる怒りと悲しみがディープなフラメンコのように燃え上がっています。
( 2009.09.12 藤井宏行 )