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Laura Lee    
 
ローラ・リー  
    

詩: フォスター (Stephen Collins Foster,1826-1864) アメリカ
      

曲: フォスター (Stephen Collins Foster,1826-1864) アメリカ   歌詞言語: 英語


Why has thy merry face
Gone from my side,
Leaving each cherished place
Cheerless and void?
Why has the happy dream,
Blended with thee,
Passed like a flitting beam,
Sweet Laura Lee?
Why has the happy dream,
Blended with thee,
Passed like a flitting beam,
Sweet Laura Lee?

Far from all pleasure torn,
Sad and alone,
How doth my spirit mourn
While thou art gone!
How like a desert isle
Earth seems to me,
Robbed of thy sunny smile,
Sweet Laura Lee!
How like a desert isle
Earth seems to me,
Robbed of thy sunny smile,
Sweet Laura Lee!

When will thy winning voice
Breathe on mine ear?
When will my heart rejoice,
Finding thee near?
When will we roam the plain
Joyous and free,
Never to part again,
Sweet Laura Lee?
When will we roam the plain
Joyous and free,
Never to part again,
Sweet Laura Lee?

どうしてきみの陽気な顔は
ぼくのところからいなくなったの
思い出の場所を捨てて
喜びもなく空しく?
どうしてあの幸せな夢は
きみと一緒に溶け合って
はかない光のように消えたの
かわいいローラ・リー?
どうしてあの幸せな夢は
きみと一緒に溶け合って
はかない光のように消えたの
かわいいローラ・リー?

引き裂かれたすべての喜びから遠く波なれて
かなしくひとりぼっち
とうやってこの心を慰めようか
きみが去ってしまって!
まるで孤島のように
この地上がぼくには思える
きみの太陽のような笑顔が奪われては
かわいいローラ・リー
まるで孤島のように
この地上がぼくには思える
きみの太陽のような笑顔が奪われては
かわいいローラ・リー!

いつきみの魅力的な声は
ぼくの耳に帰ってくるの?
いつぼくの心は弾むの
きみをそばに見つけて?
いつぼくたちは野原をそぞろ歩けるの
陽気に自由に
もう二度と別れることもなく
かわいいローラ・リー
いつぼくたちは野原をそぞろ歩けるの
陽気に自由に
もう二度と別れることもなく
かわいいローラ・リー?


1851年の作品ですが、当時こんな感じの女性名をタイトルにした曲はそのほとんどがミンストレルショーで歌われた黒人奴隷たちのコミカルなラブソングなのに対し、この曲は深い悲しみを湛えたヨーロッパ風のバラードです。言葉も黒人訛りではなく、thy(=you)なんて古語も使ってヨーロッパのトラディショナルな雰囲気まで醸し出しています。地味ながらなかなか捨てがたい味わいのためか、今でも合唱では良く取り上げられる曲のひとつです。

( 2009.08.07 藤井宏行 )


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