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Was My Brother in the Battle?    
 
私の兄は戦場にいましたでしょうか?  
    

詩: フォスター (Stephen Collins Foster,1826-1864) アメリカ
      

曲: フォスター (Stephen Collins Foster,1826-1864) アメリカ   歌詞言語: 英語


Tell me,tell me weary soldier from the rude and stirring wars,
Was my brother in the battle where you gained those noble scars?
He was ever brave and valiant,and I know he never fled,
Was his name among the wounded or numbered with the dead?
Was my brother in the battle when the tide of war ran high?
You would know him in a thousand by his dark and flashing eye.
Tell me,tell me weary soldier,will he never come again,
Did he suffer 'mid the wounded or die among the slain?

Was my brother in the battle when the noble Highland host
Were so wrongfully outnumbered on the Carolina coast;
Did he struggle for the Union 'mid the thunder and the rain,
Till he fell among the brave on a bleak Virginia plain?
Oh,I'm sure that he was dauntless and his courage ne'er would lag
While contending for the honor of our dear and cherished flag.
Tell me,tell me weary soldier,will he never come again,
Did he suffer 'mid the wounded or die among the slain?

Was my brother in the battle when the flag of Erin came
To the rescue of our banner and protection of our fame,
While the fleet from off the waters poured out terror and dismay
Till the bold and erring foe fell like leaves on Autumn day?
When the bugle called to battle and the cannon deeply roared,
Oh! I wish I could have seen him draw his sharp and glittering sword.
Tell me,tell me weary soldier,will he never come again,
Did he suffer 'mid the wounded or die among the slain?


教えてください、教えてください 疲れ果てた兵隊さん、荒々しくて激しく乱れている戦争から戻ってきた兵隊さん
私の兄は あなたがその尊い傷を受けた戦場にいましたでしょうか?
兄はいつでも勇敢で剛直でした、私は兄が決して逃げたりしないのを知っています。
兄の名前は負傷者の中にありましたか、それとも戦死者に数えられていたのでしょうか?
私の兄は 戦闘の波が最高潮だったとき 戦場にいましたでしょうか?
皆さんは千人の中からでも兄が分かったはずです その黒いきらめく瞳を見れば
教えてください、教えてください 疲れ果てた兵隊さん 兄はもう帰ってはこないのですか
兄は負傷した人たちの中で苦しんでいましたか それとも殺戮の中で死んでしまったのでしょうか?

私の兄は戦場にいましたでしょうか あの誇り高いハイランドの軍勢が
不運にも人数で負けたカロライナの海岸で
兄は北軍のために戦ったのでしょうか 雷と雨の中
勇者のひとりとして倒れるまで 荒れたヴァージニアの平原で?
おお、きっと兄はひるむことなく その勇気は決して遅れを取ることはなかったでしょう
われらが親愛な旗の名誉のために戦うときには
教えてください、教えてください 疲れ果てた兵隊さん、兄はもう帰ってはこないのですか
兄は負傷した人たちの中で苦しんでいましたか それとも殺戮の中で死んでしまったのでしょうか?

私の兄は戦場にいましたでしょうか アイルランドの旗がやってきたとき
われらが旗を われらが名声を救うために
はるか水の上の艦隊が恐怖と失望を吐き出してきたときに
勇猛だけど間違っている敵を秋の日の落ち葉のように倒してゆくまで?
ラッパが戦闘を合図し 大砲が低く唸るとき
おお、私は兄がその鋭くきらめく剣を抜く姿を見たかったのです
教えてください、教えてください 疲れ果てた兵隊さん、兄はもう帰ってはこないのですか
兄は負傷した人たちの中で苦しんでいましたか それとも殺戮の中で死んでしまったのでしょうか?


1862年に書かれた、南北戦争に従軍した家族を気遣う残された者の歌。この年あたりから最晩年の1864年にかけてフォスターは戦争に関わった人たちの苦しみや悲しみをしみじみと歌に織り込むことが増えてきます。この曲はCD「フォスターの夜会」の中にも収録されていますので比較的容易に日本でも聴けるでしょうか。これらの戦争ソングの中でとりわけ優れた曲という印象は私はありませんが、なかなかにしみじみと良い曲です。面白いのはこの翌年に書かれた同じく戦争を題材とした歌「親愛なる旗の下でぼくは死ぬんだ For the Dear Old Flag I Die!」で、この曲と同じメロディが使われていることです。この年は出版社に前借を重ねたためもあってか膨大な数の作品が書かれていますので、恐らく意識しないままに使い回ししてしまったというのが両者の一致の理由なのだとは思いますが、テーマの関連の深さを考えると非常に興味深いことです。こちらも訳詞は取り上げておりますので歌詞をぜひ見比べてみてください。

( 2009.08.01 藤井宏行 )


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