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When This Dreadful War is Ended    
 
このひどい戦争が終わったら  
    

詩: クーパー (George Cooper,1840-1927) アメリカ
      

曲: フォスター (Stephen Collins Foster,1826-1864) アメリカ   歌詞言語: 英語


When this dreadful war is ended,
I will come again to you,
Tell me dearest ere we sever,
Tell me,tell me you'll be true.
Though to other scenes I wander,
Still your mem'ry pure and bright,
In my heart will ever linger,
Shining with undying light;
Do not weep love,sit beside me,
Whisper gentle words of cheer,
Be not mournful now my darling,
Let me kiss away each tear.

(Chorus)
How happy I will feel if I but know
That you'll contented be,
I'll never,never have one pang of woe,
While you are true to me.


On the gory field of battle
Your sweet voice will nerve my hand,
And when weary,sad or wounded
Your fair image near me stand.
In my visions,like some angel,
You will turn my grief to bliss;
On my pale and fevered forehead
I will often feel your kiss.
Our dear native land's in danger
And we'll calmly bide the time
Till this dreadful war is over,
And the bells of peace shall chime.

(Chorus)
How happy I will feel if I but know
That you'll contented be,
I'll never,never have one pang of woe,
While you are true to me.


When this dreadful war is ended,
(Soon I hope the day will come,)
Love's own star will lead my footsteps
Safely back to you and home.
Oh! what joy again to meet you
When the threat'ning storm is past,
And the flag our foes have planted
Flies in shreds upon the blast
Farewell! farewell! best and dearest,
Do not let your heart repine,
Though the sky may now look gloomy
Soon the sun will brightly shine.

(Chorus)
How happy I will feel if I but know
That you'll contented be,
I'll never,never have one pang of woe,
While you are true to me.

このひどい戦争が終わったら
俺はまたお前のところに戻ってくるよ
言ってくれ 最愛の人よ 俺たちが別れる前に
言ってくれ 言ってくれ お前はずっと誠実だと
まるで違う世界を俺がさまよっていても
なおお前の記憶は純粋で明るいままで
俺の心の中に残っているだろう
消えることのない灯りに輝きながら
泣くんじゃない恋人よ、俺のそばに座って
景気づけの優しい言葉をささやいてくれよ
決して悲しむんじゃない マイダーリン
涙を吹き飛ばすキスをさせてくれよ

(コーラス)
俺は幸せなんだ ただ俺が知りさえすれば
お前が満ち足りていることを
俺は決して、決して苦しみであえいだりしないぜ
お前が俺を愛してくれてさえいれば


血なまぐさい戦場では
お前のやさしい声が俺の手を力づけるだろう
疲れ果て、悲しみ、傷ついたとき
お前のきれいな姿が俺のすぐそばに立つだろう
俺の空想の中で、天使のように
お前は俺の悲しみを喜びに変えるんだ
俺の青ざめた熱のある額に
俺は時々お前のくちづけを感じるだろう
俺たちの愛する故郷が危機にあるんだ
だから俺たちは静かに時を耐え抜くんだ
このひどい戦争が終わるまでは
そして平和の鐘が鳴り響くまでは

(コーラス)
俺は幸せなんだ ただ俺が知りさえすれば
お前が満ち足りていることを
俺は決して、決して苦しみであえいだりしないぜ
お前が俺を愛してくれてさえいれば


このひどい戦争が終わったら
(すぐにその日は来るよきっと)
愛の星は俺の足取りを導くだろう
安全にお前の元に 故郷へと戻ってくるのだ
おお!お前とまた会えるなんて何と素晴らしいことか
恐ろしい嵐は過ぎ去り
俺たちの敵が打ち立てていた旗は
突風の中でずたずたになって飛び去って行くんだ
さよなら!さよなら! 最愛の人よ
お前のハートをいじけさせるんじゃないぜ
今は空がかき曇っているように見えても
すぐに太陽がまた輝くんだから

(コーラス)
俺は幸せなんだ ただ俺が知りさえすれば
お前が満ち足りていることを
俺は決して、決して苦しみであえいだりしないぜ
お前が俺を愛してくれてさえいれば

これも詞:ジョージ・クーパー 曲:スティーブン・フォスターによる1863年の南北戦争に関わる曲です。膨大な戦死者を出し、たくさんの若者たちを戦場へと駆り出したこの時代は、それだからこそこんな歌も強く求められたということもあったということなのでしょう。この曲のように戦いに赴く男の気持ちをしみじみと歌うものもあれば、先日ご紹介しました「ウイリーは戦場に行ってしまった」のように残された女の不安と悲しみを描いたものもたくさんあります。
彼らの寄って立っていた北部の立場から敵愾心を煽る表現もほんの一部にはありますが、それ以上に時代に巻き込まれ、苦悩する一個人の心情が切々と表現されていてとても切ない歌。アップテンポで明るく歌うこともできますがやはりこれはしみじみとかみ締めるように歌われてこそ味が出るように思います。アメリカでもあまり多く取り上げられることはないようですが、やはり注目しておきたい曲のひとつです。

( 2009.06.17 藤井宏行 )


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